ロボ彼女『赤』 (ページ6)

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そっと手を添えるだけでめちゃめちゃ緊張してきたし、

すごい、やらかい……

ぁあぁああ！

ここはもう勢いや……

ムニムニ

触ったで、

俺触ったで！！

パッ！と、女性を見てみると

寝起き……見たいな、

目がゆっくりと開いていった

その瞬間、胸の奥がジュワッと熱くなった。

それは、女性と目が合ったからか、

それとも、この子限定か……

そんなんどっちでもええ、

ってくらい、めっちゃ綺麗……

『ハジメマシテアナタノオナマエヲオシエテクダサイ』

え、や、キレイに喋りよるけど、ロボ感……

ずっとこれなん？一定の会話しかできんひのんちゃう？

説明書をペラペラめくると

『言葉や、動きはどんどん学習していきます』

えー、かしこ。

流星より賢いんちゃん。

『アノ、……』

あ、あ、あ、！忘れとった。

AIに気つわかわすとか笑

「重岡大毅です。……よろしく？」

『ヨロシクオネガイシマス。
ワタシノプロフィールハセツメイショノウラニケイサイサレテオリマス。』

え、えと、……

あ、あった……

「Aさん、」

『ハイ！』

ニコって

ニコって笑うもんだから……

比例して俺の胸もジュワッて……

『ダイキさん』って……

『キョウカラヨロシクオネガイシマス！』

いや、俺こんな可愛い子に名前呼ばれて……

『今日から彼女です』なんて……

俺今日がもう命日なんじゃ……

生まれてこの方彼女という存在ができたことの無い俺は

めちゃめちゃ気持ちが高揚していて、

この時ばかりは誕生日と、小瀧にありがとうと思った。

俺自身、なぜか、この子と暮らしていくのにそんなに嫌だと思っていないことが分かった。