４１歩目 ページ41
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─購買
「やだもう歩きたくない。さっさと買って戻る。」
暑さのせいで、私はグダグダ。
ク「はいはい、」
手に抱えたアイスは３つ
やっくんとひーちゃんの分、そして私の分。
クロは自分で買うし。
クロも自分の分を選び、お金を払って
「よし、戻ろう。一刻も早く戻ろう。」
そんなとき。
さ「クロ先輩、A先輩！こんにちはっ！」ﾆｺｯ
あ、さくらちゃんだ。
クロ達といることが多いからだろう。
さくらちゃんに会う機会も少なくなくて、今じゃすっかり名前呼び。
そして、出会った頃より仲良し。
ク「おー。暑いのに相変わらず元気だな」
「さくらちゃん。やっほー！今日も可愛いねぇ…」
ク「ババァかよ。(笑)」
さ「ふふっ。A先輩こそ。…あ、アイスいいですねー！私も買おうかな…」
私たちが持っているそれに目を向けて言うさくらちゃん
ク「食うか？それなら先輩としてここは奢ってやるよ。」ﾆﾔ
さ「え！いいです、悪いですから！」
ク「いーから。黙って奢られとけ。」
そう言って、さくらちゃんの頭をポンッと撫でるクロ。
ちく。
ん？なんか、胸が痛いような。
…気のせいかなー
それにしてもこの２人、仲良いよね。
いい雰囲気だなー…
ちくん。
…あ、また。
「……クロ、」
アイス溶けちゃうよ、そう言おうとしたけど
ク「あ、Aは先行ってていーから〜」
そう言われたから
「…ん。じゃっ！」
またね、さくらちゃん！と声をかけて歩き出す。
去り際に見えたさくらちゃんの顔が赤く染まっていたのは、たぶん暑さのせいじゃない。
それがわかって余計、苦しくなった
「あー、そういうことか。」
(かわいい後輩の邪魔は、したくない)
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作者名：ゆう
| 作成日時：2016年1月17日 6時
