検索窓
今日:1 hit、昨日:16 hit、合計:476,855 hit

23歩目 ページ23

.




「えっ、ちょっ…」


言葉にならない声を発したけど、そんなことお構いなしに、研磨はくるっと背中を向けて歩き出す。
とんでもない爆弾発言だけを残して。

結局、何がいいたくてきたのかよくわかんなかったな…
私がクロを好き、それだけのために?


そんな些細なことで来てくれる研磨が、ちょっと可愛らしい。



それにしても…自分でも未だに信じられない
結構人のことには敏感なのにな…(笑)


全然、クロが好きだって感じがしない。
…研磨から見たらそう見えるだけで、私自身実は何とも思ってない、とか?


……っその割に熱くなる頬に私はどう言い訳したらいいんでしょうか。
まだハッキリしないこの気持ちにも、いつか答えがでるのだろう。


「研磨、やっぱり鋭いのね…あなどれない……くそぅ。」


すっかり熱を持った頬が冷めるように、手をパタパタと動かす。
教室に戻るのはもう少し経ってからにしよう、うん。
ふうっと息をつき窓の外を眺める。
さっきより少しだけ、キラキラして見えるなぁ、なんて思ったり。



ク「なぁにやってんだよ」


教室側から聞こえる声。
あれ?寝てたんじゃないの?

心臓がうるさい。
研磨が、あんなこと言うから……!!


意識するな、意識するな。


「んー?なんとなくっ!」ニコッ


ク「…さっき、研磨来てただろ?なんだって?」


…どうしましょう。なんて言おう。
と言うか研磨が来てたこと、何で知ってるんですか黒尾さん…!!


.

24歩目→←22歩目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (131 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
378人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 黒尾鉄朗
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆう | 作成日時:2016年1月17日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。