19. 森田美勇人side ページ19
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森田美勇人side
Aのまさかのキスシーン話に衝撃を受け
チラッと顕嵐を見ると、固まっていた
…これ、ヤバイかもなこいつ。
その日、夜。顕嵐を飯に誘った。
しばらく雑談をしてから本題を切り出す。
美勇人「…顕嵐さ、俺が前から思ってたことを
今更聞いてみるけどさ」
顕嵐「いいよ、美勇人さんが何言いたいかわかるし」
俺が何を言おうとしたのか、わかったのだろうか。
まだ何も言ってないのに
遮るようにそう言う顕嵐の目に
強い意志を感じた。
顕嵐「うん、美勇人さんが思ってる通り」
顕嵐は大好きなトンカツを頬張りながら頷く。
俺が今日飯に誘った時点で、
コイツはきっと、このことを聞かれるって
分かってたんだろうな。
美勇人「そっか。やっぱ顕嵐は、
Aのこと、好きなんだな」
昔から薄々気づいてたけど
特に触れることはなかった。
顕嵐「美勇人さんさ、結構前から
わかってましたよね笑」
美勇人「ん。わかってたな。なんとなく」
顕嵐「Aに何かあったときとか、美勇人さんが
いつも俺の顔見るから、バレてんな〜って思ってた」
美勇人「え？俺そんなわかりやすくしてた？」
顕嵐「めちゃくちゃわかりやすい」
美勇人「マジかよ〜」
顕嵐は、ふふっと得意げに笑う
顕嵐のAを見る目は
俺らには見せない特別なもの
美勇人「…の割には、違う人と
付き合ったりするからさ、違うのかな？とかも
思ってたけどさ」
顕嵐「だって、絶対Aは手に入らないもん」
美勇人「そう？笑」
顕嵐「そう？だって。
美勇人さんだって気づいてるくせに。」
美勇人「…ん？なにを？」
顕嵐「謙ちゃんが、Aを好きなこと」
顕嵐から発せられた言葉に驚いた。
気づいてるよ、というか、
俺は知ってる。
唯一、俺だけ、やす本人から聞いてるから。
顕嵐「勝ちっこないっしょ？
謙ちゃん相手だったら」
自嘲気味に笑う顕嵐に、かける言葉が
見つからない
ここまで顕嵐はわかってるなら
きっと、もうわかってるはずだから。
自分の気持ちに気づいていないだけで、
A自身も、やすのことが好きってことも。
あの２人はとっくの昔から
両想いだってことも。
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barumi(プロフ) - りんりんさん» そう言っていただけて嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！ (2021年3月14日 23時) (
レス) id: f7d03e8b65 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 更新が待ちきれず毎日みにきてしまいます。応援してます！ (2021年3月10日 20時) (レス) id: 5bcb1eb17e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：barumi
| 作成日時：2021年2月28日 23時
