AFFECTION２［俺のスカート、どこ行った？] (ページ8)

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部屋の中に入っても私たちはお互い、片時も離れたくなくて。

明日、帰りに退学届をだしたら、私たちはきっと会う時間があまりなくなってしまうとわかってたから。

１秒でも長く、今は一緒にいたかった。

お互い、風呂にだけは入って、そのまままた２人でただただ抱きしめ合う。

明智「…もう、寝よっか」

「…明日になるの、怖いね」

明智「……ん、」

「……」

明智「…怖いな」

私たちはお互い、お互いの前だけでは、怖いという言葉を素直に言えた。

ベッドにも一緒に入って、明智の腕の上に頭を乗せて、温もりを感じた。

こんな温もりを感じて寝るだなんて、私は経験したことがなかった。

明日からは、また、一人で。

明日からは、また、私は、汚れていく。

「ねぇ、明智………ううん、秀一…」

明智「……ん？」

「……あのさ、」

すると、明智は私の唇に自分の人差し指をそっと当てた。なにも言わなくていい、そういう風に感じた。

なにも言わなくても、伝わってるからって、目がそう言っていた。

そしてそのまま、少しずつ明智の顔が近づいてきて。私は目を閉じて。

初めて。

明智と、唇が重なった。

そして、初めて。

私と明智は、

明智「……っ、A…」

「…秀一…」

繋がった。

付き合って、ないのに。

お互い、永遠などないと感じていたから、こんな日がいつか来ると思っていたから、付き合うことだけはなかった。

付き合ってしまうと、別れが余計に辛くなるから。

だけど。

付き合ってなくても、十分に、心は辛いみたいで。

私たちは、何回も何回も、名前も呼び合っては縋り合った。