14. ページ14
.
Aは、先輩の教室へと入ると、先輩の頬をいきなりビンタした。
一筋の涙を浮かべながら。
不意打ちの強いビンタに、先輩はその場に崩れ落ちる。
きた…。
これだよこれ。
僕が待っていた姿。
優しくて強い僕の理想。
Aが元のAに戻ってきてる。
「先輩……本当にこんなことして許されると思ってるんですか。」
絞り出すような声で、僕のために怒っているA。
いいぞ…いいぞ……
先輩が反撃しようとした動作も華麗に交わし、腕を捻りあげる。
先輩「…っ！！」
牧生「！もうよせ！！離すんだ！」
「邪魔しないで」
僕が止めてもAがやめるわけないよ。
だって、Aは僕のために怒ってくれてるんだもん。
いいぞA…もっとやれ。
美しいよ。
その時だった。
「…A」
零が教室に入ってきて、静かにAの名前を呼んだ。
その途端。
Aはハッとしたように我に帰り、そのまま教室から出て行ってしまった。
嘘だろ。
零「…A！！」
そのあとを走って追いかけていく零ー。
やっぱりリミッターは樫野零だったのか。
A……これ以上僕を失望させないでくれ。
凡庸な男に左右される成り下がった君なんか見たくない…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
林檎 - おもしろいです！窪田くん大好き！！(笑) (2016年12月19日 16時) (
レス) id: 83c885c550 (このIDを非表示/違反報告)
barumi(プロフ) - まさなつさん» ありがとうございます！励みになります(;_;) 頑張りますのでこれからもよろしくお願い致します(^^) (2016年6月9日 22時) (レス) id: a51fd46bb9 (このIDを非表示/違反報告)
まさなつ(プロフ) - 毎回barumiさんの作品を楽しみに読ませてもらってます！これからも頑張ってくださいね！ (2016年5月25日 18時) (レス) id: 1e5c4cc75a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞barumi∞
| 作成日時：2016年5月25日 18時
