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全て食べ終え、使った炭等を皆んなが片付けてくれている。
その間にさっき冷やしたスイカを取りに行く。
「 岸君、行こ。 」
岸「 えっ、紫耀じゃなくて俺で良いの!? 」
チラッと紫耀を見ると、片付けながらも柊真や廉と楽しそうに笑っていた。
それに、さっきも岸君と一緒に行ったし。
「 …ダメだった?」
岸「 全っ然!むしろ大歓迎。行こうぜ! 」
岸君の後ろをついて行く。
みんなから見えなくなった所で、急に足を止めた。
それと同時にソワソワし始めた岸君。
「 どうしたの? 」
岸「いや、なんでもねえんだけど。
いや!なんでもねぇー訳じゃ無くて… 」
私の目の前にゆっくりと手を差し出す。
岸「 …行きの間だけでいいから、手、繋いでくんねぇかな…? 」
「 え… 」
急な出来事でドキドキする。
岸「 だ…ダメ、だよな、そりゃあ…
「 いいよ? 」
岸「 …まじで…? 」
目を見開いて、だんだんと笑顔になっていく。
岸「 …じゃぁ、失礼します。 」
律儀に断ってから、優しく私の手を取る岸君。
初めて感じる岸君の温もり。
以外に大きくて、細くて綺麗な手。
慣れない出来事に、ドキドキが止まらない。
岸「 …やっべー。 俺、今スゲェドキドキしてる。 」
「 私だって、ドキドキしてるよ… 」
岸「 ってことは…10ポイントくらい入った? 」
「 えっとね…、じゃぁ20ポイント 」
岸「 え!? ってことは紫耀よりポイントあるっぽくね!? 」
そう言ってこちらを向いたと思えば、
岸「 やべぇ、超嬉しい。 」
いきなりギュッと勢い良く抱きついて来た。
「 ね、ねえ!岸…君、 」
弱めに彼の肩を押す。
岸「 えっ? …あ!!!ご、ごめん!!つい… 」
顔を真っ赤にして私から離れる。
再び手を繋がれてゆっくり歩き始める。
ついさっきまでは何も思わなかった後ろ姿が、急に男らしく感じた。
場所にはすぐ着いて、スイカのある辺りまで行く。
「 あれ?なんか増えてない?笑 」
岸「 あー…これ紫耀が遅れて来た時に持って来てたんだ。 」
岸「 …俺後で往復するからAちゃんはその小さいやつ持って来て!
時間かかりそうだから、先に行ってるからな。 」
私も後を追うようにスイカを抱えて行く。
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りー(プロフ) - ととろさん» ありがとうございます(;_;)私も岸君には平野君から奪う勢いで頑張って貰いたいと思ってます!笑 亀更新ですがお付き合い下さい(^_^*) (2016年11月28日 2時) (レス) id: ddd52e45f4 (このIDを非表示/違反報告)
ととろ(プロフ) - 一番好きな作品です!平野くんとくっついてほしいのですが岸くんももっと頑張れ!とゆう気持ちでみています笑これからも更新頑張ってください! (2016年11月27日 20時) (レス) id: ceb33ecd27 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - はるひさん» ありがとうございます!きゅんきゅん出来ましたか?まだまだ平野君との絡みシーンが少ない気がしてますので、今後期待して待っていて下さい(*^^*) (2016年11月23日 0時) (レス) id: ddd52e45f4 (このIDを非表示/違反報告)
はるひ - このお話面白いしきゅんきゅんしました!次の更新も楽しみにしてます(*´ч ` *) (2016年11月21日 15時) (レス) id: c2bed1d8a8 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - わさおさん» 初コメントありがとうございます! 読者様の声が気になっていた所なのでとても嬉しいです。亀更新ですが今後ともお付き合い下さい(●´ω`●) (2016年11月14日 1時) (レス) id: ddd52e45f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りー | 作成日時:2016年10月24日 1時