ぼくらのきずな【気象系】 (ページ5)

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過去と現在の狭間３ページ5

雅紀side

朝ご飯を食べて、
部屋に戻り制服に着替える

弟の潤と同じ部屋

それだけで、なぜか安心する

潤「…まーにぃ？…まーにぃ！」

雅「…わっ！？…もう、脅かさないでよ～」

潤「だって、ぼーっとしてるから、つい…」

服を脱ぐ時、潤は明るく振る舞う

自分が泣きそうになっているのを隠すために

にぃちゃんには隠さないでよ

すぐにバレるんだから

そう思い、目尻を拭ってやる

潤「っ！…にぃ…っ」

雅「隠さなくたっていいだろ。俺は潤のにぃちゃんなんだから」

驚いて見開かれた大きな目

でもすぐに顔を歪めて、
今度は隠さずに流された新しい涙

“あんなこと” があって、
舞賀家に引き取られた俺と潤

２年くらい経つけど、
俺たちの中には、まだ遠慮があって

相手を困らせると思い、
泣くことが極端に減った潤

ふとした時に、
泣きそうな顔で無理に笑う

でも今日は、いつもみたいに
そのまま流すことが出来なかった

儚くて、今にも消えてしまいそうに見えた

無意識だろうけど、
俺の呼び方が変わってる

雅「大丈夫だって。ここには俺と潤だけだから、…ね？」

潤「…っ、…にぃ…！」

雅「よし、やっと泣けた」

俺としても、泣いてくれて安心した

今にも消えてしまいそうな程、
弱々しい笑顔に見えた

俺の見間違いかもしれないけど、
何故かそう見えてしまった

潤「…もう、いい…」

雅「ごめんね？朝から泣かせちゃって」

潤「んーん、にぃは悪くない…」

雅「潤も悪くないからね？」

潤「…っ、」

いつものように、
自分が悪いって言うんだ

元々ネガティブ思考だけど、
もっと強くさせたのはアイツだ

今日の夜は、
注意深く見といた方がいいかな

雅「さ、準備して学校行こ！」

潤「…ん、」

ちょっとテンション低いけど、
朝はいつもこんなもんだから大丈夫かな