ぼくらのきずな【気象系】 (ページ17)

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銀の弾丸５ページ17

智side

何故か今にも泣いてしまいそうな雅紀

だがその視線は
銀の弾丸(シルバーブレッド)から離れない

雅「…っ、潤ちゃんっ…」

智「え…？」

雅「っ、潤ちゃん…なんでしょ…？」

…知り合い？

…どういうこと？

翔「どういうことだ？」

和「僕に聞かないでください」

智「雅紀？」

雅「…っ」

雅紀の目からついに涙がこぼれ落ちた

「……」

黙って俺たちを見つめている “潤ちゃん”

だがよく見れば僅かに瞳が揺れている

「…っ…」

ほんの少し顔を歪めたあと

・

・

ナイフを、強く、握った

…まずい！

智「雅紀！！」

雅「…え…？」

咄嗟の判断で “潤ちゃん” に
背中を向けるように雅紀の前に出た

その瞬間

＿＿＿＿ジジッ＿＿＿

耳障りな音がすると

智「…っ、ああっ！！」

雅「…リーダーっ！？」

翔「智くん！？」

和「智！？」

背中に激痛が走った

本当に一瞬だった

実際は背中を向けていたせいで
見えていなかったけど

智「っ、ううっ、くっ、くあっっ！」

雅「リーダー！」

翔「智くん！」

和「智！！」

みんなの声が聞こえる…

薄れゆく意識の中、
雅紀の声が聞こえた気がした…

…みんな…ごめん…