最後の約束３ ページ38
雅紀side
日替わり２つを持って潤の元へ
朝は比較的人の少ない窓際の席へ
雅「はい、お待たせ〜」
潤「はい、どうも〜」
雅「今日は洋食系だってさ！」
潤「朝にパンなんて久しぶりだね」
雅「最近はご飯が多かったかもね〜」
思いの外、ご飯に在り付くまで
そこまで時間はかからなかった
みんな朝早くに来て食べてたらしい
雅「あ、このスープうまっ！」
潤「パンに合うね！」
雅「食堂のおばちゃん、さすがだわ〜」
潤「今度レシピ聞いてみようかなぁ」
雅「簡単に教えてくれるかな〜？」
潤「案外すんなり教えてくれるかもよ？」
料理は嫌いじゃない
朝は寝ぼけて味付け間違えちゃいそうで
一応やめておいてる
朝からしょっぱいのとか嫌だし…って潤が
雅「ご馳走さまでした！はぁ〜、美味しかった！」
潤「え、もう食べたの？はや！」
雅「だって美味しいもん！ってかもう５分だよ！」
時刻は早くも８時５分を指していた
俺は食べ終わったけど、
潤はまだ微妙に残ってる
潤「ご馳走さまでした！」
雅「ほら、急ごう！」
自分のと潤の分のお盆を持って
急ぎ足で下げに行く
周りを見ればのんびりしてる人が
チラホラいるだけでほとんどいなかった
雅「おばちゃん、ご馳走さまでした！」
バタバタしながら部屋に戻って、
準備してあった荷物を持ってまた出る
雅「今15分！大丈夫、間に合うよ！」
潤「信号に引っかからなければな！」
雅「そうだった！」
校舎は道路を一つ挟んだ先にあり、
その地獄の信号を通って行くんです
地獄の信号とは、
赤の時間が異様に長いから、らしい
雅「おし、今日は大丈夫」
潤「雅紀はね…」
雅「…はい」
潤「靴紐でも解けた？」
鞄を潤に渡す
残念ながら靴紐は無事
雅「とりゃ！」
潤「わっ！バカ！何すんの！」
雅「これなら絶対間に合うよ！」
潤「だからって…、恥ずかしいってば！」
ブツブツ言ってるけど、絶対に下ろしません！
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作者名：雅宗 潤美 | 作成日時：2017年10月4日 19時
