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「……じゃあ、お友達になってください」
唐突なその言葉に場は混乱する。
「友達だァ?俺とお前が夜の友達だってなったらジャンプの主人公的にやべぇだろうが!」
「いやアンタが勝手に“夜の”ってつけただけだろーが!」
「夜のオトモダチだってよ、これだから童貞は妄想が激しくていけねえや。」
「まったくアル」
「なんで!?なんで僕が悪いみたいになってんの!?」
「…そういうことじゃ、ない」
喧騒を無視して話進める
「そういうことなら
「テメェは何に乗り気になってんだ!」
ここぞとばかりに新八からの心象を良くしようとキメ顔の近藤。
いよいよ
「…あの、いいですか」
この場でおそらく1番大人の対応をしている最年少に、大人達はさすがに不味いかと口を閉じる。
「……知らないオジサンに着物を汚されたら嫌な気持ちになる…なります。でもお友達なら、嫌な気持ちになってもまだ笑って許せる、から…お友達、なりませんか」
「なるなる!なりまーす!」
即答で返事をした銀時に新八も神楽も呆れた目をしつつまぁこれで解決かな…と思った。だが、
「待て」
土方が一言放った。それに対し銀時は舌打ちをする。
「テメェなんか文句あんのか!?このガキがそれでいいっつったらいーんだよ!!」
「コイツが本当にガキなら、まぁその程度のお遊びで許されるだろうよ」
「…それは、わたしが子供じゃないってこと?」
不服だと言いたいようなタイミングで口を挟んだ
「ああそうだ。だいたい言動がおかしいんだよ。ガキの落ち着きじゃねぇ」
なにせ…と土方は
「トシ、考えすぎじゃないか?きっと大人しい子なんだろうよ」
「そうですぜィ土方さん。だいたいガキじゃねぇならなんだってんです」
「見た目が幼い天人かもしれねぇ」
当たり屋かもしくは…と思考の海に飛び込もうとした土方。そんな土方に
「失礼します!先程の子供の保護者という方がお見えになっているのですが…」
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作者名:木月 | 作成日時:2021年2月23日 15時