3 ページ4
「ホラァ!!!!!銀さん何回も言ってたでしょうが!!ようやく事の重大さが分かったようだなクソガキ、大人をからかうんじゃねェぞ!!」
「…そうじゃない」
「あぁ?」
「警察に行く必要があったのはほんと。だってこの着物、汚れちゃってる…」
確かに、拭き取ってはいるものの
「そんなモン、新しい柄だって思えばいいじゃねぇか。オシャレだよオシャレ。」
「アンタそれでも大人ですか!!ごめんね、
そうフォローした新八に首を振る
「…クリーニング代、ほしいの。この着物お気に入りで……十万近くする、から。もしきれいにならなかったら弁償もおねがい…します」
その言葉に、空気が凍りついた。
「(オィイイイイ!!どうすんだよ!毎日食ってくだけでやっとだってのに十万なんか持ってるわけねェだろ!!)」
「(銀ちゃんが起こした事態ネ。自分でなんとかしろヨ)」
「(いや神楽ちゃん!銀さんの支払いってことは万事屋のお金無くなるからね!?)」
目線だけでそんなやり取りをする3人を横目に
「…逃げられそうだったから、巻き込んだ。……ごめんなさい」
椅子に腰かけたまま頭を下げられ、近藤は慌てて顔の前に出した両手を横に降った。
「いやいやいや!君はなにも悪くないから大丈夫だよ!悪いのはコイツらだしなァ」
「いやぁ、運が良かったねィ嬢ちゃん。局長である近藤さんと副長である俺がコイツらが借金返済するかしっかり見張っててやるよ」
「副長は俺だがな」
そんな3人を見てさらに慌てたのは万事屋。
「待てコラ税金泥棒共!コイツのその着物が十万っつーのが嘘かもしれねぇだろうが!!」
銀時の叫びに間髪入れずに
「……じゃあ今はうそつきってことでもいいよ。わたしの保護者、幕府関係者だから裁判起こすお金もあるし…」
「「ば、幕府!?!?!?」」
あまりの事態に銀時と新八が卒倒しかかる。幕府関係者だったら弁償どころか…と悪い方向に考えてしまう。
そうして爆弾を落とすだけ落とした
「…弁償は、いやですか?」
「やだね!嫌に決まってるだろ!!」
「……じゃあ、お友達になってください」
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:木月 | 作成日時:2021年2月23日 15時