ごわ ページ5
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「うるせぇ、少々黙っててもらっててもいいでしょうか?」
「あ、ああ、あの!私、ここが、どこか、分からなくて」
「...酔っぱらって帰る途中で寝たんですか?貴方、高校生でしょう。色気のない下着をひけらかして、とんだ不良娘だな」
ハッと慌ててスカートのすそを伸ばす。
「ち、ちがいます。私、目が覚めたら此処に居て。部屋で、寝て。起きたら、こんな場所に」
「...ッチ、ンで巡回中にこんなの見つけちまったんだ。ほら、立ってください。見たことのない制服ですね、どこの高校ですか?」
__やばい
私の脳内に危険信号が鳴り響いた。今まで真面目に生きていて、大学への指定校推薦も決まっている。それが、高校に電話が言ったらどうなる。
楽しいコト全部素通りして真面目に生きてきて、ようやくもらった指定校推薦。それが、取り消しになってしまう。
「ご、めんなさい!!」
「っ!!」
伸ばされた手を跳ねのけて私は思いっきり駆け出した。
こんな意味も分からないことで台無しにされるわけにはいけない。暗い小路地を私は無我夢中で走った。
後ろから男が追いかけてくる気配がする。思わず泣きそうになりながらも全力で走っていると___。
「ぶっ?!」
「あ゛ァ?」
角を曲がった瞬間、物凄く固い何かに衝突した。
よろめいて尻餅をつく。ドスの利いた低い声が上から聞こえ、恐る恐る視線を上げた。
「ンだお前」
「っ?!」
細身のその男の髪は、白。赤い瞳がギラリと光る。
こちらを睨みつけるその瞳、纏っているアロハシャツ。口にくわえている煙草。
_____や、ヤクザだ!!!
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リドルの妹になりたかった願いから生まれた夜月です嘘です。 - ふぅぅ………… …すき。 (2021年1月10日 1時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
まま松2(プロフ) - ルイさん» お待たせしてしまって申し訳ありません、続編の更新の準備が整いましたのでぜひ見てください! (2020年1月15日 20時) (レス) id: 6dc6009444 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - この作品大好きなので、続編を作って頂けるなんてとても嬉しいです(#^.^#)楽しみにしています^^ (2020年1月5日 9時) (レス) id: 7f74208646 (このIDを非表示/違反報告)
まま松2(プロフ) - あこさん» ありがとうございます!楽しみと言って頂けて良かったです!無理せずバンバン更新していきたいので、応援宜しくお願いします! (2019年12月31日 12時) (レス) id: 8fb33f3543 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 次の更新が楽しみすぎてヤバいです!!!((((*゜▽゜*))))無理せず更新頑張ってください(っ´ω`c) (2019年12月31日 2時) (レス) id: 8776df8bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まま松2 | 作成日時:2019年8月19日 20時