入間銃兎から逃げる２４時

じゅうろくわ ページ16

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｢とりあえず、貴方は帰る家がない上に、この世界に関する知識がゼロに等しい、と言うことでいいですか？｣




「はい、そういうことになります。が、信じてくれるんですか？自分で言っていてハチャメチャだと思うんですが…。」





私が銃兎さんの立場だったら100パーセント信じない。


彼は私を真剣な眼差しで見つめる。心を見透かされるような鋭い視線に目を逸らしたい衝動に駆られる。





｢これでも長年警察やってますからね、嘘つきの目は大体分かります。｣




「それは…、凄いですね」




｢少し注意するだけのつもりで連れてきたのですが…参りましたね。ここはやはり警察…｣






「警察だけは辞めてください！！！」




思わず腰を浮かせて叫んだ。
彼の肩をがしりと掴み、首を横に振る。





「全てが無駄になっちゃう、こんなに頑張ったのに、私には勉強しかないのに、落ちたら、意味が無い、お願い。」




「落ち着いてください、連れていきませんよ」








本当ですか、と泣きそうになるのを堪えて呟く。彼はふうとため息を吐くと私の手をそっと掴む。






「行きますか」



「え…」





「私の家に」





「えぇ？！」








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