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「せっかく来たんだし、少しゆっくりしていくヨロシ。トシのところにはちゃんと連れてくアル」

「あ、じゃあお言葉に甘えて…」

「土方さんになにか用なんですか?」




新八さんは湯気が上っている湯呑を私の前に置き、自分自身も私の正面の椅子に腰かけながら、そんなことを聞いてくる。



一瞬言葉につまった。

心優しい人を騙すのは心苦しい。復讐のため、だなんて言えるわけない。





「あの___」

「んあ?お客さん?」






喋ろうとした瞬間。それを遮る男の声が玄関から聞こえた。
新八さんは私に断りを入れると、腰を浮かせその声の主の元へ走っていった。





「銀さん、神楽ちゃんが連れてきた子が来てるんですよ」

「ふぅん、アイツに家に連れてくるような友達っていたんだ」

「友達って言うか...。けが人を拾ってきたんですよ」




そんな会話を交えながら部屋に入ってきたのは、銀色の天然パーマをした男だった。
新八さんと違ってしっかりとした筋肉がついていて、これぞまさに男性。という感じの人。



腰に下げているのは…刀?






「いらっしゃ…」


銀さん、と呼ばれた男は。突然に言葉を途切れさせた。
私の顔を見て、僅かに目を見開く。




そして僅かに頬をひくつかせ、震える指をこちらに差してきた。





「ゆ、幽霊?」

「は?」





思わず聞き返す。
幽霊?そんなわけないじゃないか。






「なに言ってるアルか?銀ちゃん。コイツは人間アル」

「そうですよ。とうとう頭まで天然になってしまったんですか?」




呆れたようにため息を吐く二人に対し、銀さんは心なしか青ざめた顔をしていた。






「あいつとそっくりじゃねぇか...」






そういって銀さんは、小声でそう零したのであった。









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?京華月 桜?(プロフ) - 真選組の字が違いますよ。「新選組」は現実で、銀魂は「真選組」です。 (2018年3月16日 12時) (レス) id: 8b9ff51846 (このIDを非表示/違反報告)
A .(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2018年2月28日 22時) (レス) id: 7566c011e8 (このIDを非表示/違反報告)
恋姫-ここな-(プロフ) - とっても面白かったです!!その文才で私の小説を読んでいただきたい(( (2018年2月18日 20時) (レス) id: 1bf0eee3cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まま松 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年2月18日 19時

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