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鉛のように重い瞼を開けると、そこには鉄格子で塞がれた薄暗い空間が広がっていた。





視線を動かし、ここが牢屋の中なのだと理解した。





四畳半の空間の一面には鉄格子で覆われていて、向こう側にも同じような光景が広がっている。






少しだけ体を動かすと、鉄と鉄がぶつかり合う嫌な音が響く。
体の自由が利かない。






手が後ろに回され、手錠で繋がれているようだった。

____また、殺せなかった。
標的相手に、気絶して。捕まってしまった。






悔しさが渦巻き、唇を噛みしめる。





「目が覚めましたか?」





不意に人の声が響いた。
すると、鉄格子の外側に真選組であろう隊服を身に纏う比較的特徴のない顔つきをした男がいることに気が付いた。





柔らかい口調でそう聞かれ、寝そべった姿勢のまま頷く。









「抵抗する気は?」


「私は、土方十四郎を殺せば...。貴方に危害を加えるつもりはありません」






すると男は驚くほどあっさり鍵を開け鉄格子の内側に入ってきた。
危害を加えるつもりは毛頭ないが、こうもあっさり入ってくるなんて無防備すぎやしないか。








「人間観察には長けていますから。貴方の言っていることが本当だってことぐらい分かりますよ?」






私の言いたいことを察したらしいこの男は柔らかい口調でそんなことを言ってきた。



男は私の手錠を外す。









「ほんとうに、そっくりだ」

「誰に、ですか」








男が零したその言葉に反応する。
ミツバ、という名前が頭に浮かんだ。




土方も、近藤さんも、銀さんだって。私を最初、見ていなかった。






私を通した誰かを見ていた。









男は慌てて口を押えていたが、遅い。


疑いが、確信に変わっていく。





私は、ミツバという人間に似ている。









「...私は、誰に似ているんですか」









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?京華月 桜?(プロフ) - 真選組の字が違いますよ。「新選組」は現実で、銀魂は「真選組」です。 (2018年3月16日 12時) (レス) id: 8b9ff51846 (このIDを非表示/違反報告)
A .(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2018年2月28日 22時) (レス) id: 7566c011e8 (このIDを非表示/違反報告)
恋姫-ここな-(プロフ) - とっても面白かったです!!その文才で私の小説を読んでいただきたい(( (2018年2月18日 20時) (レス) id: 1bf0eee3cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まま松 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年2月18日 19時

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