【HQ】ばーか。【赤葦京治】

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そして待ちに待った英語の時間。

点数対決の事を知っているクラスメイト達の間は少しざわついていた。



「はい静かになー！

そんじゃ、テストを返す。今回は勉強してる奴としてない奴の差が激しかったな。
全体的に平均点も低いし…まあ、75点以上取ってる奴は安心だな」

「はーい」
美樹が飄々と手を挙げた。


「おっ、なんだ笹原」

あ、笹原は美樹の苗字です。

「因みにー、75点超えてる人ってどれくらいいますかー？」
「ここのクラスは確か5人だな」


おおっ…！その中に入っていれば……！！
…でも、いっつもその中にいないしなぁ……

そんな事を考えていると、また煩くなりそうだったらしい教室を、先生が静まらせていた。



「じゃあ、テスト返し始めるぞー。
席順に返すから取りに来いな」


私は中間、赤葦は最後の方。
先に私か……

でも私！ちゃんと手応えあったし！！
…あった、よね……？




「おい鈴野ー、早く来ーい」
「へあっ！？」

「へあっ、じゃなくてはよ来い」


クラスメイトから笑われながら私は、テストを受け取る為に立ち上がった。





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