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しんしんと雪が降り積もり、灰色の地面を白化粧をしてゆく。気温はマイナスになり、バケツにはっていた水は凍っていた。そんな寒い中、オスマンはこの孤児院の中でも一番仲がいいひとらんらんを探していた。彼の姿は朝から見えず、シスターも気付いていない。普段から静かなひとらんらんの事だ。きっと雪で遊んでいるんだろう。そう思って庭に出てみたが、ひとらんらんと思える影は見えなかった。
「ひとらーん、もうすぐおやつめうー!」
白い世界に何度叫んでも、返事は無い。諦めて帰ろうとしたとき、雪の上に一つの異変を見つけた。――真っ白な雪に、赤い血が所々に咲いていた。
オスマンは目を見開き、その赤の落ちている方向へと向かう。それは、小さな雑木林の中に続いていた。
「ひとらーん! 返事してー!」
雑木林の奥へ進むと、小さな背中が見えた。後ろから見える短い黒髪はオスマンがずっと探していたひとらんらんだろう。オスマンはその背中へと急いで近付いた。
「ひとらん、こんなとこ居ちゃダメやで。はよ帰ろ――」
ひとらんらんに伸ばした手がすっと止まる。彼は小さな背中を震わせ、涙をこらえていた。教会で配給された服はボロボロで所々血で汚れている。そして、振り向いた彼の顔は腫れていて、目の上が切れていた。
「……マンちゃん、俺……」
ひとらんらんは緊張の糸が切れたかのように泣きだし、オスマンの胸に縋る。彼の体温は異様に冷たく、寒いのか震えていた。
オスマンは抱き着いてきたひとらんらんを優しく抱きしめながら事情を聴く。
「なぁ、どうしたん。誰かにやられたん?」
「……俺が、狸追い掛けてて……外に出ちゃって、そしたら、男の子たちが、俺のこと……“親の居ねえ可哀想な餓鬼”って言ってきて……俺、カッとなって、殴ろうとして……それで……」
「もうええよ。辛かったなぁ……」
「けど……俺の、外道丸……取られちゃって……」
「外道丸、取られちゃったん?」
外道丸とは、ひとらんらんが大切にしていた馬のミニマスコットだった。いつも持っていて、オスマンも見せてもらった事が有る。外道丸を握りしめていると、安心するとも言っていた。
「そいつらの特徴、分かる?」
「……一人が、身長が高くて、二人目が身長が低くて、三人目が太ってた……」
「ありがとう。ほんと、辛かったなぁ……」
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霜月白雨@テスト期間の為、低浮上(プロフ) - トレークハイトさん» 初めまして! 有り難うございます!! 元はと言えば自分の欲望と友達の欲望の為に作ったのですが、オアシスになれたならうれしいです! 応援よろしくお願いします!! (2017年11月2日 16時) (
レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
トレークハイト(プロフ) - 心のオアシス....素敵な作品をありがとうございます。これからも応援します！ (2017年11月2日 10時) (レス) id: 8459ef3b9d (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠我々ハマったw(プロフ) - はーちゃんさん» おぉ、復活しましたか!! 美味しいでしょう!! (2017年10月21日 9時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん(プロフ) - (ΦωΦ)ﾌﾌﾌ… ｶﾜｲｲｵｶﾜｲｲｵ ショタ…可愛いおぉ (2017年10月20日 23時) (レス) id: 1efa1c5dea (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠我々ハマったw(プロフ) - 君の友達@我々ファンさん» おぉ! 君はぁぁぁ!!! コメント(pq´v`*)ｧ-�鄭� (更新頑張るおー) (2017年10月18日 20時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過酸化水素水。 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年10月18日 16時
