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「……ん、トントン……」
誰かの呼ぶ声で目が覚める。声的にグルッペンだろうか……。だが、何時もの声よりも弱々しく、少し涙声になっている。
「どうしたんや、グルさん。こんな時間に」
眠い目を擦り、何度グルッペンに訊いても、グルッペンは顔を振るだけで何も言いださない。
仕方なく、自身の布団を少しまくり上げ「ん。入ってええよ」と言い、グルッペンを招き入れる。その途端、グルッペンは目から大粒の涙を零しながらトントンの胸に顔を埋めた。そして、うわ言のようにトントンの名前を呼び続ける。
「どうしたんや、怖い夢でも見たんか」
ゆっくりと頭を撫でると、グルッペンは途切れ途切れに話しだした。
「昔の、夢見て……僕、殺されそうやった……僕、まだ殺されたくない……」
びくびくと震えるその体を、トントンは優しく抱きしめ、あやすようにまた頭を撫でる。
「大丈夫や、この教会には怖いもんはおらんよ」
グルッペンはトントンを見詰めた後、安心したのかすぐに眠ってしまった。
_______________________☆
「おきろ! とんとん!」
コネシマの大声で、目が覚める。今日は途中でグルッペンに起こされた為、少し眠い。
眼鏡を付け、横を見ると気持ちよさそうにグルッペンが寝ていた。
「なんや……ぐるっぺん、とんとんのとなりでねてたんか」
コネシマがグルッペンの頬をぺちぺちと叩き、「おきろー、かおあらうんやで」と叫ぶ。それに吃驚したのか、グルッペンは直ぐに起きた。
「あ……トントン、昨日はありがとな……」
「別にええで。グルさんまだ来たばっかやから怖い夢見ただけや」
「せやせや! おれだってさいしょはみたで!! だいじょうぶや! じきにみいひんくなる!」
コネシマが笑いながら洗面所に行くと、すれ違うようにシャオロンが戻ってきた。顔を洗った為、少し前髪が濡れてて、しなっている。
「あ、とんとん。おはよう! せんめんじょすごいひといっぱいおるから、はよいったほうがええで!」
「ありがとう。後で行くわ」
シャオロンがトントンに声を掛け、食堂へと向かって行く。
「なぁ、グルさん。僕等も顔洗いにいこか」
グルッペンは、トントンを見つめると、無言で頷いた。
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霜月白雨@テスト期間の為、低浮上(プロフ) - トレークハイトさん» 初めまして! 有り難うございます!! 元はと言えば自分の欲望と友達の欲望の為に作ったのですが、オアシスになれたならうれしいです! 応援よろしくお願いします!! (2017年11月2日 16時) (
レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
トレークハイト(プロフ) - 心のオアシス....素敵な作品をありがとうございます。これからも応援します！ (2017年11月2日 10時) (レス) id: 8459ef3b9d (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠我々ハマったw(プロフ) - はーちゃんさん» おぉ、復活しましたか!! 美味しいでしょう!! (2017年10月21日 9時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん(プロフ) - (ΦωΦ)ﾌﾌﾌ… ｶﾜｲｲｵｶﾜｲｲｵ ショタ…可愛いおぉ (2017年10月20日 23時) (レス) id: 1efa1c5dea (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠我々ハマったw(プロフ) - 君の友達@我々ファンさん» おぉ! 君はぁぁぁ!!! コメント(pq´v`*)ｧ-�鄭� (更新頑張るおー) (2017年10月18日 20時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過酸化水素水。 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年10月18日 16時
