四頁目◇ ページ7
ポートマフィアに入った瞬間、私に痛い視線が突き刺さった。皆が私を観る目。それは哀れみのような、面白がっているような目。
――矢張り、厭な予感は的中した。皆の目が一段と恐い。私は知らぬ間に何かしてしまったのだろう。皆が嫌な目で見てくる。
「……お早う御座います」
「あぁ、お早う」
首領が笑顔で挨拶を返す。――唯、その笑顔は偽りに染まった笑顔を貼りくっつけているようなだけな気がした。
首領に続き、皆も挨拶する。その挨拶は厭々返しているような気がしてならない。
「――おい、手前遅ェじゃねェか」
後ろから、聞き覚えのある聲。振り向くと、今日私と喧嘩？ したお兄様。
「お兄様……如何されました？」
「は？ 今から俺が鍛え直してやるから来い」
お兄様の目は笑っていて、何時もの美しい海のような瞳は消えていた。
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
お兄様の訓練は、何時もより激しかった。躰の至る所に痣ができ、泣いても許してもらえない。――前迄は、泣いたら直ぐに許してくれたのに……。
そう考えると、余計に悲しくなって涙が出てしまう。その涙を、お兄様は見逃さなかった。
「泣いてる暇があるんだったらさっさと立ち上がれ」
「――はいッ」
……若しかしたら、之は私の甘さを鍛えるためにやっているのかもしれない。――否、そうであってほしい。
誰にも聞こえ無いような声で、私は独り祈った。
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霜月白雨@狂人(プロフ) - 華さん» 申し訳ございません。消されてしまったようです。 (2018年5月1日 19時) (
レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 認めてもらいたい(前作)が読めません。題名、この話の内容、コメントから察するにこれの夢主視点でしょうか？このお話すごく好きなので読んでみたいのですが…… (2018年4月7日 11時) (レス) id: 198a7174c6 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠実況者沼、ハマり中。(プロフ) - みゃにゃさん» 元気ですよ! 有り難うございます!! (2017年9月19日 6時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
みゃにゃ - げんきそーでようたw(´・∀・｀) (2017年9月19日 5時) (レス) id: a23cd4a964 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠実況者沼、ハマり中。(プロフ) - 汚濁さん» 有り難う!! そう言って貰えると嬉しいよ!! (2017年9月18日 20時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月白雨 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月18日 1時
