Blood pledge【青】

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るぅとside

莉犬が、いなくなってから。

ころちゃんから怒濤のあらすじ説明()があり、何となくわかってしまった気がした。


莉犬は、...赤塚家は、ころちゃんにAちゃんとやらを返すつもりはないのではないだろうか、って。

だって、普通あり得ない。

莉犬が目の色を変えて飛び付くなんて、なにか特別な要素があったからだろうし、

さとみくんに突き飛ばされる前のりいこちゃんとりけんくんの会話からして、

明らかに記憶を消そうとしているから。

...昔、本で読んだ特別な、血統の家系があったことを思い出した。

それと、何か関係してるんだろうか。

...でも、それにしては、複雑すぎるような...。


こ「...ねぇ、聞いてる？」

る「まぁ、一応」

こ「一応？！？！」

てか莉犬くん遅い！って騒いでるころちゃんを横目に、莉犬の気配を感じて、

やっぱりか、って思って、

る「...ころちゃん、僕、莉猫くんに用事あったので、少し行ってきますね」

こ「え、そう？行ってらっしゃーい」




部屋を出て、

扉の前で俯いていた莉犬の腕をそっと掴む。


り「...るぅと、くん...」

る「...来てください」


手を引いて、外に連れ出した。

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