Blood pledge【青】

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Aside

こわれたようなおとがして、りいこちゃんがいなくなってから、ながいながいじかんがすぎた。

ぼんやりそとをみて、

やっぱりあたまにうかぶのは、

ころんさんのわらったかお。

いま、なにしてるのかな

わたしがいなくなって...おどろいてるかな

なんだかいやなひとみたいだけど、

さみしいっておもってほしい

わがまますぎる、かな...？

あいたいな...




...とびらが、ひらいた。





そこにたっていたのは、






かなしそうにほほえんだみずいろのかみをしたおとこのこ。

？？「...ごめん、ね...

きみに、幸せになってほしいんだ」

いっぽずつ、わたしにむかってあるいてくる。

どんどん、くるしそうなかおになっていく。

『...だい、じょうぶ？』

？？「...うん、僕は大丈夫

...ごめん、今だけだから。

きっと、直してあげる...でも、それは...大分先になると思う

...許して、くれる...？」

ひとつ、ちいさななみだをこぼしていうから。

『...いいよ、


りけん、さん』


犬「ごめん...」

かれのみどりいろのひとみがかがやいて。



≪いまだけ...わすれて、彼を≫




すうっといしきがとおのく。


ころんさんに、あいたいな...



そうおもったら、えがおが、うかんだ。



















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___目を、覚ました。

犬「...おはよ、Aちゃん」

『おはよう、ございます』

犬「君が今まで知らなかったこと、わかるようにしたから...」

りけんさんが言っていることは難しかったけれど、

なんとなく分かったような気がした。

『はい』

笑って、言った。

『ありがとう、ございます』



今まで分からなかった物がわかる、


代わりに記憶から消えてしまった″その人″のこと。


もう、笑顔も思い出せない。




りけんさんが部屋から足早に出ていって、


足音が聞こえなくなったとき、涙が零れた。

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