Blood pledge【青】

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りいこside

猫「いいよ、おいで」

そう言われて迎え入れられた部屋の先は莉猫にぃのお部屋。

猫「ちょっと待っててね」

莉猫にぃは立ち上がって部屋の中にあるポットに電源を入れた。

そのまま、私に背を向けたまま、カップを取り出す。

子「…莉猫にぃ」

猫「…ん？」

子「…聞いて、くれる？」

猫「うん」

ココアを作ってくれる手を止めて振り返った莉猫にぃは、微笑んでいた。

猫「なんでも、何時間でも、聞くよ」

ぐっと唇をかんで俯いた。

涙が視界をにじませていく。

子「Aね、…りいこのこと、嫌いにならないって言ったの」

子「莉猫にぃはさ…もう気付いてるでしょ？

Aが、みんなのずっと探してた棗家のヒトだって」

猫「……… うん、そうだね」

猫「気づいてた、よ」

子「それは、私も、りけんくんも、…多分莉犬にぃも気付いてる」

小さく頷いた莉猫にぃを見て続ける。

子「でも、ころんもさとみも気付いてない。

ねぇ、こんなこと言うの失礼かもしれないけど、…」

猫「…赤塚家の血筋の吸血衝動のことだね？」

…やっぱり、気付いていた。というか、ばれていた。

猫「気にしてないよ、負い目に思ってるわけでもないし。

言ってごらん」

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