Blood pledge【青】

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りけんside

でも、それだけで終わらなかったんだ。

…一番、知られたくなかった、お父さんとお母さんに、言われて言葉を、今だに忘れられない。




…りけん、あなたは、きっと。






〈逆境の中でこそ、本領を発揮できるのよね？〉








それは、小3で書いた作文が、評価された、その時の言葉。


嘘塗れであることを、唯一見抜いたのは、お父さんとお母さんだった。

責められるのが怖かったけど、2人は責めようとなんてして居なかったんだ。

《…りけんを、逆境に置けば、もっともっと評価される作文が書ける…



りいこも、これだけ注目されていれば…過酷な境遇に置かれたらきっとさらに注目される》





僕がどうにかして責められないように記憶でも弄ってしまおうかとおもってチカラを使った時に察したことだった。


…ぼくは、

せめて、りいこだけは守らなくちゃって、…そう思ったんだ。








だから、僕は練習(・・)した。





何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。











…僕が、2人の心の内を知ってしまったことには気づいて居なかったんだろう…

数日後、僕とりいこは、ある人の元へと連れて行かれた。

その人は僕と同じ、翡翠の…記憶操作のチカラを持つ人だった。

少し、待って居てね、ってお母さんに言われた。


…そして、部屋に取り残されたのは僕とりいこと、その人の3人。


その人は、にっこり微笑んで、僕らの手を……




取った。

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