__ ページ14
るぅとside
る「なーくん、僕ちょっとさとみくん探してきます」
こそっと、ころちゃんに気づかれない声量で伝えると振り返ってニッコリと微笑んでくれた。
な「いっといで」
る「…はい!」
なんだか、昔に戻ったみたいで。
僕は嬉しくて、今まで歩いてきた廊下を走って戻る。
さとみくんの記憶が、消されてしまう前に…!
もしかしたら、まだ間に合うかもしれないんだ…!!
?「あ、るぅとくん。きてたの?」
澄んだ鈴の音のような声に足を止めた。
る「りいこちゃん!」
子「来てたんだね〜。誰か探してるの?」
る「…」
綺麗な笑顔の奥に、決意を感じた。
る「…ねぇ、りいこちゃん」
子「ん?」
る「先に言っておきます、僕は中立です
今はまだよくわかってないし、Aちゃんとやらにもあってませんし。」
子「…やっぱ知ってたんだね」
る「…まぁ。
その上で聞かせてください。
さとみくんは、今どこにいますか?」
子「今まで通り
微笑んだりいこちゃんの瞳は悲しげにきらめいている。
何よりも美しく、黄金に、まるで太陽の光の中で咲き誇る梔子のように。
る「待ってください…」
りいこちゃんが梔子の瞳のチカラを使う前にうでを軽くつかんだ。
る「もう、…さとみくんには、Aちゃんの記憶がないって、そういうことですよね?」
子「そう。
もう、さとみくんは、Aちゃんのこと、憶えてないよ」
それだけ言って、優しく僕の手を振り解くと、今度こそ瞳のチカラでふわっとどこかへ行ってしまった。
その両瞳には、きらめく雫があったように見えて、
ぼくは引き止めも追いかけもせずにもう一度ころちゃんのいる部屋へと足を進めた。
92人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましゅ☆まろ。紫月まろ。(プロフ) - 更新ありがとうございます!とっても面白かったです! (7月30日 10時) (レス) @page30 id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
きゆか(プロフ) - ましゅ☆まろ。紫月まろ。さん» コメントありがとうございます!更新遅いのに見てくださって嬉しいです……!がんばります☺️ (7月30日 0時) (レス) id: f91ad95986 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ☆まろ。紫月まろ。(プロフ) - 更新ありがとうございます!とっても面白かったです! (7月29日 21時) (レス) @page29 id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
きゆか(プロフ) - 空空さん» ありがとうございます。まだ見てくださっているかは分かりませんが、もしよければまた見に来てください😊 (2023年3月19日 10時) (レス) @page27 id: bb62f9ffb8 (このIDを非表示/違反報告)
空空(プロフ) - 初コメ失礼します!この作品大好きです!ブクマ失礼します! (2023年1月2日 19時) (レス) @page25 id: d4410e299a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きゆか | 作成日時:2022年5月4日 8時