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不思議の国のアリス4 ページ4

何故かAの後ろを参輝と
三月ウサギ、もとい准司が歩きます。


Aは少しウンザリしたように
二人の先を歩きました。

やがて三人は深い
暗い森に差し掛かりました。


鬱蒼と茂る木々に
Aは更にウンザリします。


そんな時木の上から
ピンクと紫の縞模様の尻尾が
ひょろりと降りてきました。


『なんだコレ。』


Aはその尻尾をギュッと握りました。


「にゃぁぁああん!」


大きな鳴き声とともにドテッと
落ちてきたのは
Aが握った尻尾の持ち主。


ビックリしたAは一歩下がり
後ろにいた准司にぶつかりました。


准「あ、チェシャ猫。」


准司の呟きにチェシャ猫は起き上がり
泣きそうな顔で准司を見つめています


「痛い…泣」


み「そりゃ木から落ちれば痛いでしょ」


参輝が呆れたように言いました。
恐る恐るAが近付くと
チェシャ猫は顔を上げてAを見つめます


「あー、可愛い女の子だ♡」


立ち上がってこの一言。


『あのね。
傷つくかも知んないけど
言ってもいいかな?』


「ん?なに?」


『その模様、お兄さんの顔に似合わないよ。
変ではないんだけど何か微妙。』


「…やっぱそうかな?」


『………(自覚あったんだ)』


うーんとチェシャ猫は唸り出しました。
そして”ぼんっ”という音とともに
いきなり猫の毛色がそれはそれは
綺麗で鮮やかなピンクに変わりました。


『かなり設定無視してるよね。』


「僕あんなに丸くないもん。
それより何処行くの?僕も行きたーい!」


『お城に行くんだけど。うーん。
これ以上人数が増えるとちょっと。』


えぇ〜、行くぅ〜。
お城への近道教えてあげるから〜。

などと言ってチェシャ猫は
Aにひっついて離れません。


結局チェシャ猫もAについて
一緒に行くことになりました。


『チェシャ猫って呼びにくいよね。』


「日和。ひよりんでいいよ!
基本そっちで呼ばれてるから!」


そんな会話をしながら
日和の案内で近道を通ると
そこはもうお城の門前でした。


四人がこっそり中に入ると
お城の庭で女王らしき人が
クリケットで遊んでいました。


「ん?」


『「げっ」』


気分だけはこっそり…

しかし隠れる場所がなかった為に
結果堂々と城の庭を歩いていた四人は
あっさりと見つかってしまいました。

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はくれい&ゆっくりひな - とても面白いし完全に、ヤバそうでした(*≧∀≦*) (2015年10月8日 19時) (レス) id: 937ff5595a (このIDを非表示/違反報告)
Z(プロフ) - ちびすけ。さん» 赤い字を押しても戸のペーは存在しませんになります(>_<)こっちの不具合かもしれませんが! (2015年2月26日 21時) (レス) id: b35d731f20 (このIDを非表示/違反報告)
ちびすけ。(プロフ) - Zさん» 遅くなってすみません(>_<)小説が見れないとは表示されないって事ですか? (2015年2月25日 22時) (レス) id: 68128786f6 (このIDを非表示/違反報告)
Z(プロフ) - 違うサイトのほうに行ってみたのですが小説が見れません(。í _ ì。) (2015年2月21日 23時) (レス) id: b35d731f20 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ@(プロフ) - リク失礼します! 九条さんで甘裏お願いいたします! (2015年2月7日 15時) (レス) id: 43c50d498d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちびすけ。 | 作者ホームページ:http://id11.fm-p.jp/541/anotherside9/  
作成日時:2015年1月16日 23時

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