隣の人は、猫被り君でした。《キヨ。》 (ページ21)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:6,256 hit

episode13 。ページ21

私の憧れてた人は猫被りで、本当はとても暗い人だった。でも、なんだかんだいって優しくて本物のキヨ君も偽のキヨ君も変わらない。

私は今までのキヨ君が偽のキヨ君だと知って驚いたけど .. でもね私は偽のキヨ君より本物のキヨ君の方が良いと思えたんだ。一緒にいて。

『私も .. キヨ君のことが好き .. 』

言ってしまった .. 少し恥ずかしかった。「好き」って言うのが。キヨ君も私の事好きなのは分かるけど .. でもキヨ君はこれをみんなの前で言ったんだから私もキヨ君にちゃんと言わないと。

キ「 .. マジで .. ? 」『 .. うん。』

キヨ君ははぁーーと声を漏らす。そして、次にとても嬉しそうに笑った。

偽のキヨ君では見られない表情だ。

キ「振られたらどうしようかと思った .. 俺今すっげー安心してる。」

『 .. 私もキヨ君と両想いで嬉しかったよ .. ! 』

キ「うん .. お前のクラスの為に頑張ってるところとかお人好しすぎるところとかもう全部好き。だから ... 俺と付き合ってくれませんか .. ? 」

『 ... はい。』

私達は抱きしめ合う。私 .. キヨ君の彼女になれたんだ。

少し嬉しくてでもキヨ君の彼女としてちゃんとやれるか不安 .. でもキヨ君は私なんかで良いんだからちゃんと自身持たないと ..

キ「これからよろしくお願いします .. 」

『 .. はい。』

____________

レトルトside

フ「お熱いなぁ .. 」

俺たちは気になって跡をつけてきてしまった。ごめん .. 二人共。

ヒ「付き合えて良かった .. 」

こ「少し .. 寂しいような嬉しいような .. 」

レ「うん。キヨ君 .. 良かったね。」

少し。いや、若干寂しさがあるけどそれでも俺達の親友の恋が実って嬉しくないわけがない。

おめでとう。キヨ君。

END