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「ふぅ……さっぱり」
お風呂から出てきてすぐにキッチンに向かいアイスを頬張る。個性のせいなのかお風呂苦手なのです。ちべたいのが好きなのです。
おや、スマホがチカチカしてる？
轟 炎司電話に出てくれ頼む
轟 炎司不在着信 18件
「炎司さん？」
あれから連絡なんて全くとってなかったのにどうしたのだろう。タオルで髪を撫でながらロックを解除すると、轟 炎司の文字が浮かびあがりすぐに出る。
「もしもし、薄氷です。」
「A？！！？無事か！！」
「んんんん？！？！どうしたんです！？」
唐突な安否確認に驚きながら炎司さんの声から焦りを感じた。
「その様子だと大丈夫そうだな、今そっちに向かっている。今から説明するから部屋中の鍵を閉めてこい。異論は認めない、すぐにだ。」
なぜだ、と聴く隙も与えないということはそういうことなのだろう。戸締りはしているはずだがここまでさせる彼に安心させるようにすべての窓、ドアの鍵を閉め、シャッターが下ろせるところは下ろしてきた。セキュリティ抜群だな、このマンション。
「閉めてきました、大丈夫です。」
そう伝えると、ひどく安堵した息が耳に入ってきた。思わず赤面してしまう自分の脚をペチンと叩いた。
「結論から言うと、この前のお前のストーカー敵が逃走した。」
「はっ？！」
脳裏で再生される気味の悪い笑顔と酷くやつれた顔、白い顔に赤い瞳。意識を朦朧とさせる個性。
『パーゴス君はボクのモノだ！！』
アレがまたここに来るというの…？！
「現在捜索中だが、お前の名前を叫びながら逃げ出したということでお前のところに至急向かっている。お前が弱いとかそういう話ではなく、女性としてあれに対面すると言うのは…本意ではないだろう。絶対に部屋から出るな、来客にも応じなくていい。私がそこに向かうまで電話は繋いでおくんだ、いいな？ 大丈夫だパーゴス、すぐに行く。」
やさしく、ゆっくりとした炎司さんの声にハッと意識を取り戻すと、自分の呼吸がだいぶ荒れているのに気がついた。
大丈夫大丈夫、私はヒーローパーゴス。すぐにエンデヴァーもくる、大丈夫。そう言い聞かせても、なかなか治まりそうもない。寝室のベットの影で体育座りをし、自分の体を抱きしめる。
「お願い、早く来て炎司さん。」
自分でも驚く程に声は震えていた。
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あまね(プロフ) - もう、更新はなされないんですか？ (2021年9月15日 19時) (
レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 藍羽 -awa-さん» 更新まってます！ (2019年9月4日 7時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
藍羽 -awa-(プロフ) - しのさん» お返事遅れてごめんなさい。ありがとうございます、。なかなか続きが決まらなくてかなり時間をかけてしまいました汗宜しければこれからも見てくださいね。 (2019年8月16日 3時) (レス) id: 50ad16c8ef (このIDを非表示/違反報告)
しの - 早く続きが見たいです！頑張ってください (2019年3月12日 1時) (レス) id: 5129f74190 (このIDを非表示/違反報告)
藍羽 -awa-(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» ステインも好きですが、今はエンデヴァーで精いっぱいです。最推しエンデヴァーをこよなく愛します！ミリイさんがステインの小説を書いてはいかがですか？？ (2018年8月31日 15時) (レス) id: 9753f354a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいば | 作成日時：2018年7月11日 16時
