金髪褐色イケメンに急に彼女になってくれと言われた件について【名探偵コナン】【呪術廻戦】

9話 ページ19

「美男美女は絵になるわねぇ！」

「園子ちゃんはかったでしょ」

　私のドレスも安室さんのスーツも深い青色。俗に言う『おそろい』というやつだ。しかも、安室さんの瞳の色と同じ青。これがはかってないならなんというもなんだろうね。

「ドレスアップしたお姉様と安室さんを見たくて……」

「そんなもの見たってどうもならないと思うけど」

「そんなことないわ！」

　ううん、園子ちゃん圧強いな。

･

「ねぇ、安室さんその……大丈夫なの？ こんなに人が大勢いるのに」

「大丈夫だよ。たまたまターゲットが出席するみたいでね、用が終わればすぐに撤退するさ」

　あの二人の気が合うのってコナンくんの中と外がぐちゃぐちゃなのが原因なのかな、やっぱり。……そんなことより料理食べよ。バイキング形式か。とりあえず三〜四品取っておこっと。

「……おいし」

「何食べてるんですか？」

「そこにあった肉料理ですよ」

「僕にも一口ください」

「安室さんも同じの取ってきたらいいじゃないですか」

「生憎両手が塞がってまして」

　安室さんの両手にはドリンクがしっかりと握られている。こりゃしないと諦めてくれないな。

「……はい、どうぞ」

「美味しいですね」

「そうだ、安室さん、あれから数週間経ちましたし延長を終わりにしませんか？」

「こんな場所でこんな格好をしている二人が別れるのはまずいのでは？」

「ほとんどの人が私たちのことなんて覚えてないですよ。認識してるのはコナンくん達ぐらいです」

　なので契約解消を。 その言葉は左隣にいたはずの彼に届くことはなく、中に解けて消えていった。






(人の話は最後まで聞きなさいよ)

10話→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す