金髪褐色イケメンに急に彼女になってくれと言われた件について【名探偵コナン】【呪術廻戦】

10話 ページ20

一部分の色が変わっていくスーツ。香ってくる鉄の匂い。青ざめる群衆達。誰かの金切り声が空間を裂いた。

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「後ろから一突き、か」

　こんな晴れやかな舞台でも事件だなんて物騒だなぁ。探偵をしている安室さんが現場近くにいるのは分かるけどコナンくんも普通にいるのは大丈夫なんだろうか。あの子小学生だぞ。

　被害者は菊池孝臣さん、四十七歳。あるおもちゃ会社の社長さんだとか。鈴木財閥と繋がりがあるぐらいだからそこそこ繁盛しているのだろう。まぁ、順調に繁盛していたのならこんなことにはならなかったと思うけど。

「Aお姉さんはこういうの慣れてるの？」

「……職業柄血を見るのは多くてね」

　なんならこんなものより壮絶なものを見てますから。

「そうなんだ、でも気分が悪くなったら言ってね」

「そうするよ。……君も随分と慣れてるようだけど何かあったら言うんだよ」

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　容疑者は三人。一人目は秘書の橘芹那さん、二十六歳。事件発生時も被害者の傍にいたらしい。二人目は三島俊之さん、四十四歳。菊池さんの会社とは契約を結んでいたとか。三人目は中里翔真さん、三十五歳。菊池さんの会社に勤めていて今日は連れてこられたらしい。

「ですからっ！ 私が社長を殺すはずないでしょう！？」

「それを言うなら私もだ！ 菊池くんは取引相手だぞ！」

「社長には恩がありますし……そのようなことはしません」

　皆口々に同じことを言うねぇ。

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