【キヨ】誰にも譲るワケがない【実況者】

第九話 ページ11

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『…何これ』





翌朝、

目に入ったのは微かに灯るスマートフォンの明かり。



何だ何だと確認してみれば、





【清川 大地 : 通知 112 件】





『…交換した途端、コレか…』



お察しの通り、ほとんどはスタ爆。

可愛げの無い黒猫のスタンプが延々と続いている。

最後に「いつ暇なの」ってたった一文。





『…コイツもニートなのかな』





相手に暇かどうか尋ねる社会人は、

だいたい自分は暇だからなぁ。



…今日はバイト入ってるし、明日以降かなぁ。





そんな内容を打ち込む。

…キヨと連絡を取り合うって変な感じ。



私、高校時代は携帯持ってなかったからね。





…ん？



ふと気づいた、スタンプの送信時刻。





…どれもピッタリ五分置き。

それも、昨晩から今朝の四時くらいまで続いている。





『………ッ！』





ブブッという、バイブ音。

手の中で震えたスマートフォンには、





「わかった、じゃあ明日な」





たったそれだけ。

たったそれだけの文字が、



私の送信一分以内に返ってきていた。





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