どうしよう ページ21
キヨside
レ「あのさ、なんで週に何回も俺ん家に来てんの？」
レトさんから凄い溜息と共にその言葉が聞こえてきた。
レ「Aちゃん、寂しがってんじゃないの？前は毎回バイトに迎えに行ってたのに。」
キ「いや、やっぱ吉原くん居るし、なんか気まずいじゃん…。」
レ「だからって、俺ん家来ることないでしょ。」
レトさんの言う通りなのは分かっている。
でも、家に2人で居たら俺が我慢出来なくなってしまいそうで、2人になる時間を減らしている。
レ「キヨくんのことだから、大事にしようと思って手出せないでいるんでしょ？」
キ「…まぁ、そんな感じ。」
レ「それでも、別に夜の散歩にしょっちゅう行かなくてもいいんじゃない？同じ部屋で寝てるわけじゃないんでしょ？」
キ「同じ空間に2人ってのが意識しちゃうの。彼女だし、Aちゃん優しいから、何しても許しちゃいそうだし、拒否しなさそうじゃん。」
Aちゃんが嫌がることはしたくないし、
泣き顔は見たくない。
無闇に手を出せる関係と距離にいるわけで、
俺はどうしてもソワソワしてしまっていた。
レ「聞けばええやん。ハグしてもいい？とか、…キスしてもいい？とか。」
キ「声ちっさ。ハグは何も言わずに出来んのよ。……キスはしたいけど、聞くのなんかダサくね？」
レ「キヨくんも声ちっさ。ちゃんと確認とってからしたいってなら、聞くしかないじゃん！」
キ「そうだけどさー。」
レ「うじうじするな！もう家入れへんで！？早く帰ってあげな！！」
レトさんは俺の荷物を玄関まで持って行き、俺を後ろからグイグイ押してきた。
そのまま靴を玄関の外に出される。
レ「じゃあね。Aちゃんと次進めるまで俺ん家出入り禁止ね。」
そう言って扉を閉められた。
嘘だろ。そんなの、出来んのかよ俺。
どうしよう。
とりあえずそのまま家に帰る。
玄関の扉を開けるのを少し躊躇う。
一息ついてから扉を開けて「ただいま」と言う。
A「おかえりなさい。…えっと、ご、ご飯にしますか？お、お風呂にしますか？それとも……ゲームしますか？」
キ「……俺が思ってた流れと違うけど、お風呂はいってご飯食べて後でゲームするわ笑」
もしかしたらレトさんのことだから、なんか言ったのかもなと思いながらも、予想外の事で面白くて笑ってしまった。
Aちゃんの顔は真っ赤だけど、ここは俺がしっかりしないとな。
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えぬ(プロフ) - RX-00さん» 最初から読んでくださってありがとうございます！会話部分は勢いで書いていて、私の中のキヨくんの叫びが出ちゃいました笑 これからも楽しんで頂けるように書いていきますので、ぜひ、よろしくお願いします🙇♀️ (2022年7月20日 16時) (
レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
RX-00(プロフ) - 初めまして。パート1から読んでます。キヨくんの発言する言葉ひとつひとつがキヨくんの声で脳内再生されて、毎回笑わせてもらっています！「ガッチさんにときめかないで！」が個人的に大好きです(笑) (2022年7月20日 16時) (レス) @page47 id: d76f713c2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えぬ | 作成日時：2022年6月5日 21時
