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#キヨside
うっすら気付き始めてた感情も、あの日ベッドで眠る姿を見て確信した。
抱いたら駄目だ、って本能的に感じたのとかも、俺に確信を与える要素でしかなかった。
それでも、そんな気持ちに気付いたら気付いたで、抱きたいのが男の性だ。
触れたいし、俺にも笑ってほしい。
うっしーに、送ってあげたら、なんて言ったけど、でも、そんなのただの強がりにしか過ぎなくて。
キ「…さっさと気付けよ、俺」
遊びだ、って思われてるし、無理矢理キスだってしたし、正直こっから、本気になりました、なんて伝わらねー気がする。
なんで女一人のことでこんなに悩まなきゃいけねーんだよ。
そんなことを考えながら、会いたい、とか、やらない？、とか送ってきてる、"遊んでくれてた女"たちの連絡先を一つ一つ消していく。
小田さんなんか連絡先も知らねー。
公式で放送なければ、会うことだってままならない。
恋じゃねーか、って気付いたところで、何をしたらいいのか全くわかんねー。
ほんとはこんなこと話したくないけど、連れに聞いてもらうか、と、こういうことに関して一番信頼のおけるやつに、飲みに行こうと誘う。
夕方、店まで歩いていく。
そういえば前、男と歩く小田さん見たっけ。
え、あれ彼氏だったら？
貴「…やっぱりごめんなさい」
あのときと同じ声に惹かれてそちらを向けば彼女の姿。
ラブホの前で、横にはおっさん。
前とは違う男。
何、意外と遊んでんの？
安「断るの？」
貴「もうそういうことしたくなくてやめたんです、向こうの仕事」
安「へー、あんなに気持ち良さそうだったのに？」
きもいおっさん。
小田さんはなんか、嫌そうな険しい顔。
今日やっぱ行けない、ラインでそう伝えて、小田さんのもとに行く。
キ「嫌がってんじゃん、やめろよ」
貴「キヨさん！？」
安「誰だお前？」
キ「んー、Aの彼氏。だから手出さないでくれる？」
ぐいっと小田さんの腕を引けば、驚いた顔してる。
安「…そんな女と付き合ってるのか」
キ「は！？」
安「仕事のためなら身体を差し出すような女だぞ」
貴「やめてください…」
キ「んだよ、おっさんには関係ねーだろ」
おっさんを見ていたから顔は見えなかったけど、涙声になった小田さんには気付いた。
キ「申し訳ないけど俺ら今からやってくるんで、あんたは帰って」
二人が立ち止まっていたホテルに、小田さんを引っ張って入っていく。
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煎茶(プロフ) - コメント失礼いたします。三人の長所が絶妙なバランスで描かれていて至高の作品でした。この小説との出会いに感謝したいです。執筆お疲れ様でした。 (2018年8月27日 1時) (
レス) id: ea34eab2cb (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - こねりさん» ありがとうございます(;_;)！！！内容が良い悪いはなんともいえないですか、いくつかお話は書かせていただいていますので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです(*^-^*) (2017年10月23日 2時) (レス) id: 1e43dca40b (このIDを非表示/違反報告)
こねり(プロフ) - とっても面白かったです...！！うっしーがいい人すぎで、思わず読んでて泣いてしまいました...。新作の方も読ませていただこうと思います！！ (2017年10月16日 23時) (レス) id: 8a30c5e030 (このIDを非表示/違反報告)
。。*ましゅまろん*。。 - ゆるさんの小説みてたら、下の告知がいないないばぁ！で笑いました笑 (2017年3月29日 15時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 蒼乃さん» わかります！！！私も、他の方と交流すること全然なくてwwたくさんコメントでお邪魔しちゃいますね！ (2016年12月21日 1時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆる | 作成日時：2016年9月13日 3時
