第7話 通学路 ページ8
次の日____
貴方「じゃあ敦、戸締まりよろしくね」
敦「わかってるよ、ねぇさん。ねぇさんこそ慌てて転んだりしないでね?」
貴方「大丈夫大丈夫。敦はもうすぐ潤くんたちが来てくれるんだよね?」
潤くん、というのは谷崎潤一郎のこと。
敦と同じ中学三年生。
家がとっても近くて小さい頃から仲が良いのだ。
敦「うん、谷崎さんとナオミちゃんが来てくれる。だから平気だよ」
貴方「そっか、じゃあ行ってきます」
敦は鈴蘭中学校に通っている。私もそこに通っていた。
鈴蘭中学校はここから比較的に近いところにある。
歩いて15分かからない。
けれど桜乱学園は都会のところにあるのでここから少し遠いところにある。
まぁ、他の生徒にこのおんぼろの家を見られる心配がないのでいいんだけどね。
敦「行ってらっしゃい」
かわいい弟の声を聞き、私はバスに乗る。
バスのあとは電車を二回乗り換えする。
周りを見て思うが、桜乱学園の生徒は誰もいない。
多分、車で来ているんだろう。
もしかしたら電車なんて使ったことないんじゃないか?
そう思いながら空いた席に腰を下ろす。
揺れること数十分、目的の駅につき私は降りる。
やっぱりここにも桜乱学園の生徒はいない。
他に生徒がいないのか見てみると…
貴方「あ、月島高校だ…」
私が元々第一志望していた高校の制服を着た男子生徒が二人で、桜乱学園とは逆方向に歩いていく。
貴方「そういえば
__国木田くんも月島高校を志願してたなぁ」
国木田くん…中学の時の同級生。
勉強でいつも競いあってたなぁ
貴方「懐かしい…」
月島高校は偏差値が高いけど、きっと国木田くんは合格しているんだろうな
あぁ、今頃になってやっぱり月島高校にしておけばよかったのか少し不安になる。
ちらりと、ホームの時計を見ると8時15分。
ここから桜乱学園は歩いて10分かかる。
朝のホームルームは8時50分からだから間に合う。
私は月島高校生に背を向け歩き出した。
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そらちゃんです!!(プロフ) - 花男? (2020年8月21日 7時) (レス) id: 5d277503a8 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの抹茶 - 初コメです。初めてこの作品を読んだのですがとても面白いです!キャラヘイトについては色々な意見がありましたが(下拝見)、そう思われるほど作者様の文章力があるのだと思っています。完結するのが楽しみです (2019年1月11日 23時) (レス) id: 6d228bc660 (このIDを非表示/違反報告)
桃雪華(プロフ) - 柊さん» 返信遅れました。すみません…後指摘ありがとうございます。 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 1382d36792 (このIDを非表示/違反報告)
桃雪華(プロフ) - sofaradoreさん» 返信遅れました。本当ですね…指摘ありがとうございます (2017年8月10日 16時) (レス) id: 1382d36792 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 続編だけじゃなく、こちらにもフラグを立てて欲しいです。キャラヘイトはルール違反では無いですが、苦手な人は酷くショックを受けるのでフラグを立てる事が義務づけられていますよ。マナーやモラルの問題では無くルールなので、よろしくお願いします。 (2017年7月13日 12時) (レス) id: 989dfcf2dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃雪華 | 作成日時:2017年1月31日 23時