【番外編】親友の誕生 ページ47
「___A_____A」
誰かが私を呼んでいる?
いったい誰が?
国木田「___A!!」
貴方「く、にきだくん?」
ゆっくりと瞼を開けると、目の前には国木田くん。
貴方「あっ!体調平気?!」
起き上がっている国木田くんのおでこにてを当てる。
その様子を見て、国木田くんはなぜか顔を赤くしてあたふたしている。
国木田「おおお、おい……。俺の予定には、女におでこに手をやってもらい、俺が恥ずかしがるという事はかかれていない」
貴方「……?____ぁ、ごめん。つい癖で」
弟の敦が風邪を引くとよくこのようにしていたのだ。
すっかり、忘れていた……。
恥ずかしい___
国木田「まぁ、その……だな」
顔を赤くしたと思ったら今度は何故だかもじもじしている。
貴方「どうしたの?」
国木田「いやその……すまなかった。俺の看病」
顔を手で隠す国木田くん。
何だか可愛い
貴方「クスクス……良かったよ、大したことなくて。体調は平気?」
国木田「あぁ、お前のハンカチとブレザーのお陰でな。ハンカチ洗って返す。それにお礼もしなきゃな」
ブレザーを返される。
ふんわりと国木田くんの匂いが漂う。
とってもいい匂いだ。
貴方「そんな、いいよ。洗えばいいことだし」
国木田「しかし、お前の勉強時間も奪ってしまった。ブレザーも……お前寒がりだというのに」
貴方「寒がりなことしってるの?」
国木田「あぁ、いつも手袋やマフラーしてるし、よく帰りにココア飲んでるよな」
貴方「ぅ……恥ずかしい……」
国木田「とにかく、すまなかった。そして
_______ありがとう」
貴方「どういたしまして___クシュン」
国木田「だ、大丈夫か?あ、家まで送る」
貴方「えへへ、ありがとう」
ライバルとか言ってるけど、国木田くんとは今まであんまり話したことなかった。
プライベートに関してなんかお互い一切知らなかった。
ただの知り合いだ。
でも、これを期に、私と国木田くんは急激に仲良くなった。
私の家庭の悩みも、これからのことも、敦のことも……信用できて、信頼できる親友ができたのだ。
まぁ、このあと私が風邪になっちゃったんだけどね____
その時は、国木田くんはお見舞いにも来てくれていた。
番外編 完
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そらちゃんです!!(プロフ) - 花男? (2020年8月21日 7時) (レス) id: 5d277503a8 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの抹茶 - 初コメです。初めてこの作品を読んだのですがとても面白いです!キャラヘイトについては色々な意見がありましたが(下拝見)、そう思われるほど作者様の文章力があるのだと思っています。完結するのが楽しみです (2019年1月11日 23時) (レス) id: 6d228bc660 (このIDを非表示/違反報告)
桃雪華(プロフ) - 柊さん» 返信遅れました。すみません…後指摘ありがとうございます。 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 1382d36792 (このIDを非表示/違反報告)
桃雪華(プロフ) - sofaradoreさん» 返信遅れました。本当ですね…指摘ありがとうございます (2017年8月10日 16時) (レス) id: 1382d36792 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 続編だけじゃなく、こちらにもフラグを立てて欲しいです。キャラヘイトはルール違反では無いですが、苦手な人は酷くショックを受けるのでフラグを立てる事が義務づけられていますよ。マナーやモラルの問題では無くルールなので、よろしくお願いします。 (2017年7月13日 12時) (レス) id: 989dfcf2dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃雪華 | 作成日時:2017年1月31日 23時