【番外編】親友の誕生 ページ46
あれは、中学一年の学年末テスト二週間前。
放課後__
私は自分の席で理科を勉強していた。
貴方(古生代には、サンヨウチュウとフズリナがいる。うん、あってる)
今までのテストで一位を取り続けている私は今回も一位をとろうと思った。
しかし、前回総合では一位だったのだが、理科だけニ位をとってしまったのだ。
正直いうとすごく悔しかった。
その人物は____
国木田「また勉強してるのか?」
同じクラスの国木田くん。
いつも、私とトップを争っているライバル。
国木田「まだ、理科やってるのか?」
貴方「今回は国木田くんに勝つためにね(ニコッ」
国木田「毎日残っているが……体調は平気なのか?」
貴方「まぁね、国木田くんもくまできてるけど」
顔色も悪そうにも見える。
国木田「体調管理はしてるつもりだからな。じゃあ、俺は行く」
貴方「うん、また明日」
いつものようにバイバイといい、私は教科書とにらめっこして二時間勉強するはずだった。
ドタッと、人が倒れるような音がした。
貴方「国木田くん!!!!」
顔色の悪い国木田くんが目の前で倒れた。
息が荒く少し熱がある。
貴方「どうしよう…」
教室には私一人だけ。
保健室につれていくのがベストだけれど、体力のない私にそんなことはできない。かといって、ここを離れることもできない。
幸い国木田くんは熱があるだけで、恐らく寝不足。
貴方「よし___ちょっと待っててね」
ちょうど教室を出れば水道がある。
私は駆け足でそこにいき、自分のハンカチを濡らす。
冷たくてヒリヒリするが今はそれどころじゃない。
しっかり絞ったのを確認して私は国木田くんの元へと行く。
私は正座をして、膝に国木田くんの頭をのせる
その上に冷えたハンカチをおいてそっとするようにした。
しかし、熱があるからと言って今は冬だ。
国木田くんの体は少し震えている。
私は、自分のブレザーを国木田くんにかける。
貴方(……寒い)
我慢我慢……
少しすると、国木田くんはやんわりとした息づかいになってほっとした。
今はすやすやと寝ている。
貴方(…眠い)
最近は夜遅くまで勉強をしていたのでよく寝ていなかった。
何となくほっとしたのか、私は睡魔に勝てず
貴方(寝ちゃ_だめ____)
瞼がゆっくりと閉じていき、目の前は真っ暗になった_____
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そらちゃんです!!(プロフ) - 花男? (2020年8月21日 7時) (レス) id: 5d277503a8 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの抹茶 - 初コメです。初めてこの作品を読んだのですがとても面白いです!キャラヘイトについては色々な意見がありましたが(下拝見)、そう思われるほど作者様の文章力があるのだと思っています。完結するのが楽しみです (2019年1月11日 23時) (レス) id: 6d228bc660 (このIDを非表示/違反報告)
桃雪華(プロフ) - 柊さん» 返信遅れました。すみません…後指摘ありがとうございます。 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 1382d36792 (このIDを非表示/違反報告)
桃雪華(プロフ) - sofaradoreさん» 返信遅れました。本当ですね…指摘ありがとうございます (2017年8月10日 16時) (レス) id: 1382d36792 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 続編だけじゃなく、こちらにもフラグを立てて欲しいです。キャラヘイトはルール違反では無いですが、苦手な人は酷くショックを受けるのでフラグを立てる事が義務づけられていますよ。マナーやモラルの問題では無くルールなので、よろしくお願いします。 (2017年7月13日 12時) (レス) id: 989dfcf2dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃雪華 | 作成日時:2017年1月31日 23時