第３０話 保健室 ページ32
ｺﾝｺﾝ＿＿＿
保健室のドアを静かに叩いた。
開けるのが少し怖い。
どうせ保健室の先生もＴ５の支配下だろう。
手当てと言うか……私を保健室の椅子に座らせてくれるだろうか。
｢入りな｣
貴方｢失礼します｣
見えたのは黒髪でショートカットの＿＿
貴方｢あの、先生いらっしゃいますか？｣
生徒だ。
白衣を着ているが、その下はこの学園の制服。
?｢妾だよ。こっちに来なって……!｣
貴方｢?｣
?｢髪もボサボサだし…制服まで濡れて一体どうしたんだい?!｣
あわてて取り乱した先生(？)
私は素早く椅子に座らせられブレザーを脱がされ毛布をかけられた。
貴(暖かい)
さっきはひどい目に遭ったから何だか変な感じ。
?｢落ち着いたかい？｣
貴方｢あ、はい。ありがとうございます……ところで｣
?｢あぁ名札張るの忘れていたよ。妾は＿＿＿
３年の与謝野晶子だ｣
黒髪をなびかせるその姿はまるで大和撫子のようだった。
貴方｢与謝野先輩？ですか。あの失礼ですが授業は……｣
与謝野｢あぁ、妾ね医者になるのが夢で今研修中なんだよ。本当は大学からなんだけど親がもう医者になるための勉強始めろって言い出すからねぇ。あぁ、妾の家は代々医者だからね。
んで、
今は生徒への気配りと簡単な手当ての研修なんだ。ただし三年だからもちろんいつもは授業は受けるけど……今日だけ妾なんだ｣
お医者さんって……スッゴクお金持ち……。
やっぱりエリートの人しかいない
自分がちっぽけに感じる。
貴方｢そうだったんですね、与謝野先生｣
与謝野｢先生なんてよしな。まだ先生じゃないからねぇ。普通に呼んでくれれば妾は嬉しいよ｣
貴方｢与謝野先輩｣
与謝野｢それでいいさ。それで、私からも質問だ、その髪や濡れた制服。何があったんだい？｣
貴方｢えっ……と｣
与謝野｢誰にも言わないから言ってみな。仮にも私は保健室の先生と言う立場だからねぇ｣
言うのが少し怖かった。
拒絶されるかもしれない。
ここから追い出すかもしれない。
でも、何となくこの人は差別をするような人じゃないって直感的に思って、私は口を開いた。
貴方｢実は＿＿＿＿＿｣
朝のことを話した。
与謝野さんは途中で何度も私の腰をさすってくれた。
そしていつのまにか私は泣いていた。
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そらちゃんです！！(プロフ) - 花男？ (2020年8月21日 7時) (
レス) id: 5d277503a8 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの抹茶 - 初コメです。初めてこの作品を読んだのですがとても面白いです！キャラヘイトについては色々な意見がありましたが(下拝見)、そう思われるほど作者様の文章力があるのだと思っています。完結するのが楽しみです (2019年1月11日 23時) (レス) id: 6d228bc660 (このIDを非表示/違反報告)
桃雪華(プロフ) - 柊さん» 返信遅れました。すみません…後指摘ありがとうございます。 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 1382d36792 (このIDを非表示/違反報告)
桃雪華(プロフ) - sofaradoreさん» 返信遅れました。本当ですね…指摘ありがとうございます (2017年8月10日 16時) (レス) id: 1382d36792 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 続編だけじゃなく、こちらにもフラグを立てて欲しいです。キャラヘイトはルール違反では無いですが、苦手な人は酷くショックを受けるのでフラグを立てる事が義務づけられていますよ。マナーやモラルの問題では無くルールなので、よろしくお願いします。 (2017年7月13日 12時) (レス) id: 989dfcf2dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃雪華 | 作成日時：2017年1月31日 23時
