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第10話 今朝の彼 ページ11

ガバッと起き上がって後ろを振り向くと、木の下で本を読んでいる___









貴方「ジョン・スタインベックさん…」









朝の人がいた。
正直一番今会いたくない人に出会った。






ジョン「あれ、僕の名前知ってるんだ?驚いたよ。一般庶民にも僕の名前は伝わっているようだ」



クスクスと笑う顔はどこか上品でエリート教育を受けていたのだと人目でわかる。

黄色の髪は女の子のようにサラサラしている。

柔らかな目はまるで何もかもを吸い込んでしまいそうな目だ。







貴方「…えっと、いつからそこに?」



ジョン「ん?君がお昼ご飯を食べてる途中かな。僕はいつもお昼休みにここで本を読むのが日課だからね。誰かがここに来るなんてはじめてだよ。君、いったい僕が誰なのか知っててここにきたの?」









モンゴメリさんにもなんか似ているようなこと言われた気がする…





彼は一体何者なんだろう…






貴方「いえ…二年のジョン・スタインベックさんであることしか」



 

それを聞いたジョン・スタインベックさんは







ジョン「クスクス…フフッ…アハハ」









貴方「何がおかしいんですか…」









急にお腹を抱えてクスクスと笑い出した。
なにもおかしいことは言ってない…はず






ジョン「君って面白いね。僕を知らないなんて
ねぇ、驚いたよ。この学園で僕に話しかける女はそうそういない。あ、ねぇ。
君ってもしかして…






















_____中島Aちゃん?」








貴方「!!!」







どうして私の名前を…







ジョン「やっぱり君かぁ。まさかばったり会うだなんて思ってなかったよ。これが太宰のいっていた女の子か。うん、僕も気に入った」




パタリと本を閉じる音が大きく聞こえた。




風が吹き黄色の美しい髪の毛が揺れている。





恐ろしい、彼の笑っている顔がとても恐ろしく見えた。







貴方「あの、私…失礼します」






お弁当箱を片手に持って立ち上がりジョン・スタインベックに背を向けた。






貴方「…」






振りかえることはできず、私は自分の教室に向かって走り出した。










































ジョン「面白い人…。あの子なら退屈しなさそう。







___また会おう、Aちゃん」

感謝(本編と関係なし)→←第9話 モンゴメリさんと絶好の場所と謎の声



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そらちゃんです!!(プロフ) - 花男? (2020年8月21日 7時) (レス) id: 5d277503a8 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの抹茶 - 初コメです。初めてこの作品を読んだのですがとても面白いです!キャラヘイトについては色々な意見がありましたが(下拝見)、そう思われるほど作者様の文章力があるのだと思っています。完結するのが楽しみです (2019年1月11日 23時) (レス) id: 6d228bc660 (このIDを非表示/違反報告)
桃雪華(プロフ) - 柊さん» 返信遅れました。すみません…後指摘ありがとうございます。 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 1382d36792 (このIDを非表示/違反報告)
桃雪華(プロフ) - sofaradoreさん» 返信遅れました。本当ですね…指摘ありがとうございます (2017年8月10日 16時) (レス) id: 1382d36792 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編だけじゃなく、こちらにもフラグを立てて欲しいです。キャラヘイトはルール違反では無いですが、苦手な人は酷くショックを受けるのでフラグを立てる事が義務づけられていますよ。マナーやモラルの問題では無くルールなので、よろしくお願いします。 (2017年7月13日 12時) (レス) id: 989dfcf2dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桃雪華 | 作成日時:2017年1月31日 23時

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