((崩れ落ちる2)) ページ8
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――……。
これがその時の写真。
あたしがバランスを崩してミツが助けてくれた時。
やましいことはなにもしてないけど、写真のあたし達は抱き合っている。
でも事実は階段を踏み外したあたしを助けた…だけだよね。
ジャニー「YOUはいつもこんな格好してないよね」
白黒写真の中のあたしを指差す。
ミツが買ってくれた服。
宏光「俺が買ったんです」
あたしへの質問なのにミツが口を開いた。
マネージ ャー「北山には聞いてない、Aは普通の女の子じゃないんだよ」
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普通の女の子ってなんだっけ?
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あたしって普通じゃないんだ。
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マネージャー「ジャニーズに入ってるんだから
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宏光「そういう言い方やめてください」
ミツがマネージャーの話を遮った。
マネージャー「ど、どういう意味だ?」
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宏光「だからAを追い込むなっつってんだよッ」
「…ひ、宏光!!」
ミツがマネージャーの胸ぐらをつかみ言う。
あたしのためだ…。
昨日からミツの行動全部あたしのため。
あたしが悪いんだ。
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宏光「そうやって変なレッテル貼るから
Aが息苦しくなって、本当のAじゃなくなんだよ!」
宏光…。
ダメだ。泣く。
頬を大粒の涙が滑り落ちる。
ミツは優しいね。
宏光「あ…すいません」
泣いてるあたしに気付いたのか我に返ったミツは胸ぐらを掴んでいた手を下ろした。
ジャニー「YOUは熱いねぇ。分かった、付き合ってはいないのね」
マネージャー「とにかく2人での外出は控えて、今事務所の周りは報道陣がいっぱい居るから」
「はい」
宏光「……はい」
パタンッ
社長室を出た。
王子の怒りと姫の涙
(どーして2人呼ばれたんだろ?)
(あれじゃね?YUO達付き合っちゃってるの?って)
((ハハハハないない))
*..ラッキーメンバー..*
二階堂高嗣
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作者名:真中ユウ | 作成日時:2013年2月28日 21時