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北山との楽曲の反響は
自分達が思うより 大きかった


コンサートの度に 俺は
その瞬間だけは 緊張していて


でも 嬉しくて


一言では言い表せない感情に
振り回されながら
北山にも ファンにも 誰一人として
気づかれないように 努めた



ひたすら隠して





絡んだところで
何も 変わらない



そんな事に 気づき始めた時……



隣にいる……

それだけでも充分だと
思わなくてはいけないと
自分に 言い聞かせて いた



こんなに 近くに いれても


触れて いて も


届かない……




一緒にいれるだけで
浮かれ

好きだと思える内は
まだ幸せ だったのかも しれない


平然を 装おっても


今は ただ



北山を 思うばかりに 辛くて


苦しいばかり に なり


苦しさに ひたすら 耐えて いた



堂々巡り だな……





苦しい けど……





ずっと …… きっと ……





好き







俺は





同じ事を 繰り返す






それでも……




想わない





選択肢なんて


今は もう

ない から








同じところ を




巡るんだ

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作者名:牙紅 | 作成日時:2016年2月7日 19時

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