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†【58】† ページ11

Aside



アイツらが風呂に行った後、急激な眠気が俺を襲ってきた




『ん…ふぁ………ね、み…ぃ…』




普段より多く体力を消費していた俺は、その睡魔に抗う気力はなく そのまま体を(ゆだ)ねた


______



『───ん…』




目が覚めると そこは暗闇だった




「…ねぇねぇ、聞いてる?姉ちゃん」




隣には小学生くらいの男の子


暗闇なのに、俺とその子だけはハッキリと見えていた




『あぁ、聞いてる。そろそろ帰ろう、……琉羽(るう)、…っ…!!…るっ…』


「………姉ちゃん…ホントにいつまで続けるの?ねぇ、飽きないの?ねぇ、ねぇねぇねぇねぇねぇ?」


『ぁ…っる、琉羽…俺は、(つぐな)いたくてっ…』


「何を?僕とお母さんに?」




冷たく感情の無い瞳、人形のガラスの瞳の方がまだ人間味があるかもしれない


自責の念が生み出すこの夢は 何度も繰り返される




「バイバイ」


『待っ、て…っ、待っ……』




だけど、この夢には"異質な存在"があった




「───顔上げろよ、A」




ふと聞こえる男の声


言われるがままに顔を上げれば、そこには──




おそ松「俺たちがいるだろ?」




ここに居ないはずの存在


赤色含め六色の光




『っ…何でッ…』


カラ松「可愛い顔が台無しだぜ?」


チョロ松「ハンカチ、どうぞ」


一松「何泣いてんの」


十四松「元気出してっ!!!」


トド松「泣いてるAちゃんは、もう見たくないな?」



おそ松「俺たちがAを助けてやるよ。だから…安心して眠れって、な?」


『お、そ…松…ッ…』



俺は涙を流しながらおそ松に抱き付いた


いや、しがみ付いたと言った方が正しいのかもしれない




『ふッ…ぅぐっ…ぅ、ッ』




子供みたいに泣きじゃくる俺の頭を撫でている 六つ子の手は温かかった




これは夢だ


夢だけど




こんな夢を見てしまうなんて、きっと俺はどうかしているんだ

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甘詩季(プロフ) - 十四蘭さん» 見ましたか!!ヤバイっすよね!!更新どうにか頑張ります!! (2016年5月4日 19時) (レス) id: d78d4d579a (このIDを非表示/違反報告)
十四蘭(プロフ) - カラ松が夢の中(ry私もみました!!!でもって泣きました!!  続き待ってます! (2016年5月1日 23時) (レス) id: 615ff223ee (このIDを非表示/違反報告)
黄花 - スマホ買ったんですよー。慣れてないから困っちゃいます(苦笑 (2016年4月17日 17時) (レス) id: 37a702c547 (このIDを非表示/違反報告)
甘詩季(プロフ) - 黄花さん» そっすよwwあの名作様っすw (2016年4月6日 21時) (レス) id: d78d4d579a (このIDを非表示/違反報告)
黄花 - すっごく騙されましたwww FFだったんですね! (2016年4月6日 2時) (レス) id: 776d85a1ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘詩季 | 作成日時:2016年2月11日 22時

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