初 恋 フ ィ ル タ ー 発 動 中 [ d! ]

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ci視点

A先輩に追いついて、よっと声をかける。

『ありがとね、チーノさん』

ci「いいってことですよA先輩！」

一応私の方が先輩なのに、としょんぼりしているA先輩。

ci(あ゛ー、かわええ♡)

うなだれとる先輩も、焦っとる先輩もぜんぶ可愛かった。

ci「先輩はかわええんで大丈夫っすよ！」

『せ、先輩からかわんの…！』

少し照れてる先輩もかわいいな。

こんなに可愛い可愛いと連呼している俺は、まだ彼女に自分が生徒会だと伝えていない。

その理由は簡単。

アイツら(生徒会)と同じだとバレると色々面倒だからである。

常識人として絶対的信頼を築いた今、俺の好感度は生徒会の奴らより上！

そして彼女は生徒会が大の苦手だ。

つまり！生徒会とバレれば俺の好感度はアイツらと同等に落ちる、と考えられる。


ci(合法的に先輩の抜けた顔も全部見られる美味しい位置手放すもんか…！！)


というのが俺の気持ち。


『…あ、そうだチーノさん。勉強の件についてなんですけど…』

ci「ん？あぁ、俺はいつでも空いてますよ！教えられんのは一年の範囲までですけど…」

『全然大丈夫ですよ、むしろ一年生の勉強も怪しいし…チーノさんが教えてくれるだけで嬉しいから！』

ci「はぁ…もう、そういうとこですよ先輩」

熱くなる顔を片手で抑えてつぶやく。

どうやらA先輩の耳にはそれは届いていないらしく、何を教えてもらおうかとご機嫌だった。


あぁ、やっぱかわええ。

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