【弱虫ペダル】この気持ちに名をつけるならそれは「恋」【巻島 祐介】

恋 17 ページ19

「尽八ー！」

「お、来たなA！」

「何の用？」


「この俺の素晴らしさをこの総北の人達に知らせたいのだがな。自分で自分を褒めるとナルシストだと思われるだろう？

だから、俺の事を褒めて欲しいのだ！
なるべく大きな声でな」


「…お前もう十分なナルシストでしょ」

「お願いだ！俺とお前の仲じゃないか！」

「誤解を生むような発言しないで…
新開とか荒北とか総北の人達が凄い目で見てるから」


新開なんて目でものを訴えるではないが、目からお前達付き合っていたのか！？と、聞かんばかりの眼差しを送ってくる。


「おい、スカシ…あのマネージャーさんとカチューシャさん付き合ってるみたいやぞ！」

「みたいだな」


ヒソヒソ話だろうけどもろに聞こえてますよ。

そして、やはり誤解は生まれたか……


「何なんショ。この変な空気…」

さっきの人が小野田君と一緒に出てきた。

「ああ！！」

「どうした！A！！」


私は玉虫色の男の人を指差しながら叫んだ。


「どっかで聞いた事あると思ったら尽八の彼女奪った人だぁ！」


「「……？」」

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