【弱虫ペダル】走思走愛〜強き君達に翼を授ける〜4

126.＊新開 ページ6

「“ハコガク…4番…エーススプリンター…”ね。

ププ、ごめん正直ボクそういうカタガキ興味ないわ！！」

「ああ。オレもひけらかすつもりはないよ。
御堂筋くん」

その言葉とともに俺たちは他のチームメイトを置き去りにして走り始めた。
今から、リザルト勝負は始まっている。

周りも騒いでいる。
感極まっている。今は1日目グリーンゼッケンを獲った迅くんはいない。

観客も俺と御堂筋くんの一騎打ちが気になるところだろう。

俺が先行する道に御堂筋くんが追いかける形となって走り込んでくる。

「セーノォサン…ハァァァァイ！！

ホラァ、追いついたで先行するんちゃうの？アンタ箱根学園のエーススプ…なんやったっけ？」


わざと忘れたように聞いてくる御堂筋くんに俺もそれに対抗して何食わぬ笑顔で返してやる。

「リンターだよ」

そうしてからもう一度加速をし御堂筋くんを引き離す。
それでも御堂筋くんは俺の横についてくる。

1年なのに速いな…

「サイクリング？」

「天気がいいからな」

こういう人にはわざわざ反抗するよりもノッてしまった方が楽しいし、自分も楽だ。
なのに、御堂筋くんてやつは……


「ほな早めに勝負キメよか？リンターくん」

せっかく俺が我慢してやってるというのに……
おかげで……先導車抜いてしまったじゃないか……

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