【弱虫ペダル】走思走愛〜強き君達に翼を授ける〜4

141.＊福富 ページ21

気がつけば俺は握りしめた拳を天高く掲げていた。

周りの歓声がひときわ大きく聞こえた。
終わった…終わった……
長い長い、1年におよぶ第二ステージが………
あの日から…今日まで俺は走り続けていた…。

「ありがとう！全力で勝負してくれて！！
これでオレは……」

金城の真剣な瞳が心に突き刺さる。
そして、だんだんと目頭が熱くなり心から全てが流れるように‥…

「やっと心から笑える」

その言葉は行動と違うと金城に訂正された。

そして、2人で汗でぐしょぐしょになった背中を勢いよく叩いた。

「今日は本当にいい勝負だった！！」

きれいな青空はまるで俺の心のように蒼く澄み渡っていた。

そして、俺はこのインターハイが終ったら金城‥‥…お前にもう1度伝えたい。





“こんな俺とライバルになってくれてありがとう‥‥‥…そして、こんな俺を許してくれてありがとう…”

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