【弱虫ペダル】走思走愛〜強き君達に翼を授ける〜2

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そして、真波君は頭を撫でてやると嬉しそうに目を細める癖がある。
それは、今の健在なのか確かめて見ることにした。

そのままの体勢で、頭をなでなでと撫でてやる。顔は見えないがギュッとより一層抱きついてきた。嬉しいんだな……というか猫？
マイペースで自由気ままそして撫でられるのが好き……猫じゃないか！
と、少し私も内心楽しんでいるとまたまた自室の扉が開く。
やばいと思ってもすぐに治せる体勢ではない。
しかも、母親なら尚更見られたくはない状況……
しかも、真波君うとうとし始めちゃったよ！？

1人うろたえていると聞き覚えのある。しかし、母親ではない声が聞こえる。

福富「……A調子は……どうだ……」

バタンとドアを閉じられた。
ドアの向こうでは何で閉めたんだよォ！福チャン！などと声がする。

新開「寿一がいかないなら俺行くぜ。
……A見舞いきた……oh…」

再度同じこと。これはよくある全員が開けるまで終わらないというなんかの罰ゲームですか？
拉致開きそうにないが、真波君ガチで寝やがった……！

「先輩方、そこにいるんですよね？入ってきていいですよ！むしろ早く入ってきてください！」

私が呼びかけると何の躊躇もなくドアが開く、最初に入ってきた人物からして開けたのは荒北先輩。
2人が目の当たりにしている現場に何の躊躇もなく入ってきたことに対してその勇気は称えるが、入ってきてすぐに硬直したのは、馬鹿だとしか言いようがない。

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