玉狛2 ページ37
ライブ用の格好をしてギターを持ち、少し弾けばそれに気づいた何人かの人が集まり出す。
そして曲を弾き始めれば、また人が増えて
その音に言葉を乗せれば、また少し人が増えて
サビにかかれば、集まってる人に引かれてまた人が来る。
そんなことも気にしないで、歌う
ただいまはこの子達の連れを見つける為だけだから…皆さん、ごめんなさい。利用してしまって
歌い終われば、拍手と散っていく人々
あの子達見つけられたかな…
「あの、すみません。」
不意に横から声をかけられる。そこを見ると私よりも背が高い眼鏡をかけた男の人、
会ったことがないけど、なんとなくその人の名前は分かった
「あなたが、オサムさんですか?」
だって後ろにさっきの子達がいるんだもの。
「はい、僕が三雲修です。
空閑と千佳がお世話になったみたいで、ありがとうございます。わざわざライブまで開かせてしまったみたいですし」
冷や汗を流しながら言う三雲さん。私よりも年上だと思う
「いえ、大丈夫です。丁度ギターを弾きたいと思っていたので。
良かったですね。見つかって」
「おう、手伝ってくれてありがとうな。」
「ありがとうございました。凄く歌お上手なんですね。」
「別に、私よりも上手い人なんてそこら辺に沢山いますし。将来役に立つこともないと思いますから。それよりも、これからははぐれないように気を付けて下さい。」
と何気に出水さんやカゲさんがやってくれるように女の子の頭をクシャりと撫でた。
や っ て し ま っ た
会って少しだけ一緒にいた子の頭を撫でるなんて私は何をしているんだろう。とち狂ってしまったのかそれとも考える脳が無かったのか。馬鹿なんだ。
いやでも出水さんも……いや全然立場が違い過ぎる。
「はい、気をつけますね!」
笑ってるし、問題ないか?
「よう、メガネ君。遊真と千佳ちゃん見つけたみたいだな。
お、Aちゃん久しぶり。ぼんち揚げ食う?」
その場に乱入してきた、人は
見たことがあるというか、知り合いで
「遠慮します。
お久しぶりです。迅さん」
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あ - 号泣でした (7月24日 12時) (レス) id: 63a9fa29e6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 最初の方を読んでたときは、加古さんと双葉ちゃんに出会って助けられていく話だと思っていたけど、そこからシリアスな展開になっていって想像を覆されたので面白かったです。 (7月24日 12時) (レス) @page26 id: 63a9fa29e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無%(プロフ) - 完結おめでとうございます!よく3姉妹で比べられていてこの作品は思い改めて話し合うきっかけになってくれたし心を軽くしてくれて本当に感謝してます一つの作品としてもとても面白かったです!個人的にbatEND好きなのでこれはこれで良かったなと思いますし感動しました! (2023年4月10日 4時) (レス) @page29 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
優璃 - なんかもう色々起こり過ぎて泣くことしかできませんでした。私も東大に通う姉がいてよく比べられます。凄いことくらい知ってるから自分のことも見てほしい気持ちもすごく納得できました。私もこの小説の主人公の様に「私は私」という言葉を思い出して頑張っていきます。 (2022年8月13日 0時) (レス) @page29 id: 190960af7c (このIDを非表示/違反報告)
杏里 - 久しぶりに何回も泣きました。iPadのケースの上にたくさんシミが出来ました。私もよく比べられます。この小説を読んで自分に向き合うことができました。 (2021年8月21日 18時) (レス) id: 5e2264f03f (このIDを非表示/違反報告)
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