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猫のぬいぐるみを片手で抱えて、もう片方の手はチャギに繋がれてまた大通りを歩く。この情景だけ口に出すと、まるで幼子のようだ。チャギもそう思っているのか、こっちだとよく方向を指してくれる。そうして色んなお店をいって、歩いて、をたくさん繰り返していると日も暮れて、辺りはしっかり暗くなる。お店もキラキラとしたネオンで照らされて綺麗だ。
昼前からずっと一緒にいたけど、他愛もない話したりお互いに似合ってる服を選びあったり、食べ歩いたりして、チャギと過ごす時間はあっという間で、全然飽きもしなかった。チャギもそう思ってくれていたのか、駅まで送り届けてくれたあと、あともう少しだけ一緒にいたい、なんて可愛いことを言ってくれる。
『バスは便数少ないからもう帰らないと。撮影始まったらまた会えるよ』
『会えるのは嬉しいですけど、こうして出かけれるのはもう少ないじゃないですか』
もう少しで私たちの情報は公開され、たちまち練習生であることが広まる。放送後の関係性が分かった後ならまだしも、放送前に男女で堂々とお出かけなんて、よろしいものでは無いだろう。相手が一般人よりはマシなのかもしれないけれど。
『今度のお出かけは変装してにしよっか』
私がそう提案すると、伏せていた顔を上げ少しだけ笑顔になる。絶対ですからね、と小指を差し出されて、私と指を絡める。以前のマシューみたいに判子を押すまではしなかった。
『宿舎着いたら連絡してくださいね！Aヌナが無事帰れたか心配なんで！…あ、一緒に帰ればいいのか』
我ながら名案、なんて私の手を引っ張って改札へと向かう。先程の寂しいムードは何だったのか。着替えなどはほかの練習生のものを借りればいいし、親にも連絡したし、と本人は楽しそうにしているのでまあいいか。
電車に揺られながらお互いに今日を振り返る。ハンビンのお母さんのカフェ素敵だったねとか、今度はあそこの服買って帰りたいとか、夜ご飯も一緒に食べたい、とか。今日だけでチャギと一緒にやりたいことが増えたのだから、これから先ももっと増えるだろう。
『撮影終わるころまでにやりたいこと全制覇できるかな』
『何言ってるのAヌナ、撮影が終わったって何回でも会うでしょ』
一緒にデビューして、とあえて付けなかったのはそれがとても厳しく難しい夢であることをお互いにわかっているから。そうだね、とだけ返事して、その先の言葉はお互いの夢が叶う場所であるようにと願った。
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RUNA(プロフ) - いえいえ教えてくれてありがとうございます! (2023年4月4日 15時) (
レス) id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - RUNAさん» コメントありがとうございます。こちらの作品ではチャギはパクハのことになっております。分かりづらかったりミスしていましたら申し訳ございません。 (2023年4月3日 21時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
RUNA(プロフ) - チャギってパクハでしたっけ? (2023年4月3日 13時) (レス) @page34 id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鈴木さん» コメントありがとうございます〜！そう言っていただけると嬉しいです(；；)これからもゆっくりと書いて行きますのでのんびりとお待ちいただけますと幸いです！ (2023年3月30日 6時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - クムとパクハが大好きすぎて頭抱えてます大好きです(;_;) チャギ呼びもクムの騒がしい感じも最高ですこれからも応援してます！！！ (2023年3月27日 22時) (レス) id: 3e062d6061 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りあ | 作成日時：2023年3月17日 22時
