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お昼ご飯を少し遅めに食べたこともありあまりお腹はすかず、ブラブラと通りを歩きながらお喋りを続けて、気になったお店があれば入る、ということを繰り返していた。ぶらぶらと歩いていると目に入ったのはUFOキャッチャー。中には大きい猫のぬいぐるみ。可愛さに目を引かれて足を止めてしまうと、手を握っていたチャギも同時に止まって、どうしたのかと尋ねてくる。
私の視線の先にあったぬいぐるみを見て、欲しいの？と聞かれたので欲しいけど私下手だから、と返すと何も言わずにチャギはUFOキャッチャーを始めた。
『得意なの？』
『全然。でも、Aヌナが欲しいって言ってるものなら取ってみせるよ』
1度で取れなかったぬいぐるみは、2度、3度と繰り返すと徐々に出口へと近づき、4度目になると取り出し口へと吸い込まれて言った。どうぞ、と手渡してくれるチャギにお金を返そうと財布を開けると、だめ！と仕舞われてしまう。
『ちょっとぐらいかっこいいところ見せさせてくださいよ。…っていっても、UFOキャッチャーのぬいぐるみなんだけど』
本当はさらっとカフェでお会計とかしようと思ってたのに、と呟くチャギに、その気持ちだけで充分嬉しいし、この猫を取ってくれたことも合わせてとっても幸せだと伝えると、いつものにっこりとした笑顔とは少し違って、優しく微笑んでくれた。
『Aヌナ、これからずっとそのぬいぐるみぎゅってして歩くって考えると可愛いね〜！ちっちゃい子みたい』
『今のでさっきのかっこよさ台無し。ハンビンが持ってなよ』
『あー、チャギって呼んでくれなくなってる。悪いヌナですね』
今日のAヌナは特別可愛いからぬいぐるみの可愛さも相乗して最高に可愛いから大丈夫。なんて宥めてくるけど今だけ持ってて、とチャギにぬいぐるみを渡した。俺には似合わないよ、とUFOキャッチャーの前でぬいぐるみとにらめっこするチャギをスマホで収める。シャッター音が響いて、今撮ってたでしょ！と騒ぐ様子も収めて、撮った写真を見せる。
『見て、猫が2匹。エネコと猫』
エネコってポケモンでしょ、と話すチャギに知っていたのかと嬉しくなる。似てるよねと話すと少しだけ拗ねた様子を見せるので、可愛いからいいじゃないかと伝える。
『可愛いじゃなくって、ですよ。ほらもうAヌナ持って。俺まだまだ話し足りないし歩き足りないです』
またぐっと手を握られて歩き出すけど、やっぱり彼の力はどこか優しいのだった。
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RUNA(プロフ) - いえいえ教えてくれてありがとうございます! (2023年4月4日 15時) (
レス) id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - RUNAさん» コメントありがとうございます。こちらの作品ではチャギはパクハのことになっております。分かりづらかったりミスしていましたら申し訳ございません。 (2023年4月3日 21時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
RUNA(プロフ) - チャギってパクハでしたっけ? (2023年4月3日 13時) (レス) @page34 id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鈴木さん» コメントありがとうございます〜！そう言っていただけると嬉しいです(；；)これからもゆっくりと書いて行きますのでのんびりとお待ちいただけますと幸いです！ (2023年3月30日 6時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - クムとパクハが大好きすぎて頭抱えてます大好きです(;_;) チャギ呼びもクムの騒がしい感じも最高ですこれからも応援してます！！！ (2023年3月27日 22時) (レス) id: 3e062d6061 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りあ | 作成日時：2023年3月17日 22時
