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まだどうかしたのかと心配して、私の周りをうろちょろとするウォンオッパに、オッパと話したくなっただけですと答えると、あからさまに顔をぱあっと明るくさせ、満面の笑みを浮かべた。
『Aがそんなこと思っててくれたなんて〜!僕もAと話したいこといっぱいだよ』
いっつも周りに誰かいるからこうやって話せて嬉しいと、嬉々として話してくれるオッパは、表情がすぐにころころと変わるので一緒にいてとても楽しい。1人部屋寂しくない?とか女の子ひとりでつらくない?とか、沢山心配までしてくれて、本当にいいオッパだ。
一緒に練習を始めると、こうした方がもっとよくなるよ、とアドバイスまでくれてる。なんだろうな視野が広いのももちろんあるけれど、言葉の一節に思慮深さが感じられる。より良くなる、みたいな言い方で指摘をくれるところとか。だから、素直に聞き入れようと思うし、事実その通りだから有難くなる。本当に、人がいいんだろうな。
先程の3人衆ものそのそと体を起こしてはこっちにやって来て、一緒に黙々と練習を始める。あの発言からなのか、ずっと黙ったっきりだ。と、思ったらジュンヒョンは恐る恐る声をかけてきた。
『Aヌナ、怒りました?しつこかったならごめんなさい。でも、褒めてくれてたから俺嬉しくなっちゃって』
たまに様子を伺うように私の顔を覗く様は5歳児が悪戯をやらかした時のそれだ。いつもの賑やかで元気なジュンヒョンももちろん可愛いけれど、こんなに素直で実直なところがさらに可愛さに磨きをかけている気がする。
『怒ってないよ、ちょっとお腹いっぱいになっちゃったけど。ジュンヒョンのお顔が好きなのも事実だしね』
私の言葉に反応してすぐさま顔を上げたジュンヒョンは、ヌナ〜!と声を出して私の両手を掴みぶんぶんと上下に大きく振る。感情の起伏が激しい子だなあ。
そんなジュンヒョンを見てゆっくりと私に近づき、服の裾を握るマシュー。
『マシューも勿論とってもかっこいいし、ハオオッパもとっても整っててかっこいいですよ』
『えへへ、ごめんね、嬉しい』
傍でふにゃふにゃと笑うマシューに、遠いところからそうだよね、と照れたようにそっぽを向いて反応するハオオッパ。隣のウォンオッパは、Aは本当に人たらしだねえ、なんて未だに大きく動かされている私の腕を優しくとめてくれた。
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RUNA(プロフ) - いえいえ教えてくれてありがとうございます! (2023年4月4日 15時) (レス) id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - RUNAさん» コメントありがとうございます。こちらの作品ではチャギはパクハのことになっております。分かりづらかったりミスしていましたら申し訳ございません。 (2023年4月3日 21時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
RUNA(プロフ) - チャギってパクハでしたっけ? (2023年4月3日 13時) (レス) @page34 id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鈴木さん» コメントありがとうございます〜!そう言っていただけると嬉しいです(;;)これからもゆっくりと書いて行きますのでのんびりとお待ちいただけますと幸いです! (2023年3月30日 6時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - クムとパクハが大好きすぎて頭抱えてます大好きです(;_;) チャギ呼びもクムの騒がしい感じも最高ですこれからも応援してます!!! (2023年3月27日 22時) (レス) id: 3e062d6061 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ | 作成日時:2023年3月17日 22時